色ざんげ(1956)

劇場公開日:

解説

宇野千代の小説を「緋牡丹記」の共同脚色者の一人、田岡敬一が脚色し、「花真珠」の阿部豊が監督、「第8監房」の峰重義が撮影を担当した。主なる出演者は、「風船」の森雅之、北原三枝、「港の乾杯 勝利をわが手に」の天路圭子、菅井一郎、三島耕、「神阪四郎の犯罪」の高田敏江、「乳房よ永遠なれ」を監督、出演した田中絹代など。

1956年製作/92分/日本
原題:Confession
配給:日活
劇場公開日:1956年3月21日

ストーリー

白陽会の異色画家湯浅譲二はまつ代という妻がありながら、実業家西条信光の娘つゆ子と恋し合っている。それを知ったまつ代は湯浅と離婚し、実家へ帰ってしまった。一方、信光は湯浅を嫌い、つゆ子を他の男と見合いさせようとするが、つゆ子に同情している弟二郎のはからいで、湯浅とつゆ子はバー有々亭で逢うことが出来た。その夜、二人は有々亭に働くお八重の家に泊ったが、固く誓って帰ったつゆ子から音沙汰もなかった。そのため湯浅は制作から遠ざかりへ親友の津村や楠本の心を暗くさせるのだった。その頃、信光はつゆ子をアメリカに行かせることにきめ、出発の日まで箱の伯母の別荘に預けた。二郎の知らせで湯浅は台風を衝いて箱根に向うが、高熱で倒れ、病院に担ぎ込まれた。つゆ子は翌日、羽田から発った。悶々の湯浅は、ひそかに彼を思慕する小牧高尾から紹介された井上とも子と急速に親しくなり、結婚式を挙げた。しかし、二人の新婚生活は幸福ではなかった。虚栄心の強いとも子は、湯浅の名声にあこがれていたからである。そして、もはや画壇から見捨てられた湯浅に、とも子は失望するばかりだった。とも子に白井国彦という愛人がいると知った日、湯浅はお八重の来訪を受け、つゆ子がアメリカから帰って来たと知った。つゆ子はアメリカで結婚したが、湯浅のことが忘れきれないのだ。思い出深い有々亭で湯浅はつゆ子と逢った。翌日の新聞は湯浅の情死事件を書き立てた。つゆ子は死んだが、湯浅は生き残った。見舞いに来た高尾に湯浅は「僕の心の中には、つゆ子が永遠に生きています。そのつゆ子と二人で、きっと新しい道を拓いてみせます」と更生を誓った。

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