剣豪対豪傑 誉れの決戦

劇場公開日:

解説

「極楽剣法」の共同脚色者の一人中村純一が脚本を書き、「歌くらべ三羽烏」を監督した近江俊郎が製作監督、同じく杉本正二郎が撮影を担当した。主なる出演者は、「黒猫館に消えた男」の宇津井健、「チャッカリ夫人とウッカリ夫人 (夫婦御円満の巻)」の江川宇禮雄、「何故彼女等はそうなったか」の藤木の実、「まらそん侍」の大泉滉、方才の宮田洋客、物真似の江戸家猫八、落語の柳亭痴楽、講談の一竜斎貞鳳など。

1956年製作/88分/日本
劇場公開日:1956年3月13日

ストーリー

深山幽谷で仙人の石鉄舟を師と仰ぎ、ひたすら武術を磨いていた犬飼土佐之助は、ある夜、夢寝の間に不動明王から不動流の極意を伝授された。意気揚々と山を下りた土佐之助は、茶店で会った穴森平馬と唐井甚内から日本一の剣豪は高泉山城守だと聞くや、何か強そうな名前はないかと思っていた矢先とて、厚かましくも高泉山城守と名乗ることにした。門弟の大山月山坊からその話を聞いた山城守はカンカンになり、土佐之助を追って旅に出るが、娘八重を山賊の一味から救ったのは皮肉にも土佐之助である。娘の恩人こそわが名を騙るニセ物と知って、山城守は改名を迫ったものの、土佐之助は「そちらが剣豪の高泉山城守なら、こちらは豪傑の高泉山城守だ」とばかり応じない。真剣勝負にも敗れた山城守が、剣聖塚原卜伝について修業してくるといって去ったあと、土佐之助は親の借金のため心に染まぬ男との結婚を強いられ、橋上から身を投げようとした娘お初を救うが、二十両という大金を工面しなければならない羽目になった。そんな折、助太刀を頼まれたことから土佐之助は敵方の女剣士花輪咲良子と知り合った。八重、お初、咲良子の三人に惚れられた土佐之助は途方にくれるばかり。やがて、江戸に着いた土佐之助は黒田備前守の屋敷で開かれた武術試合で、大貫十郎太、大山月山坊、高泉山城守らの強豪を総なめにして絶讃を浴びた。頑固な山城守も遂に兜をぬいで自分の道場を譲るというが、土佐之助は道場よりも八重が欲しいと答えるのだった。かくて、土佐之助と八重は、咲良子を妻に迎えて旅に出る山城守をいつまでも見送っていた。

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