社長三等兵

劇場公開日:

解説

「息子一人に嫁八人」を監督した志村敏夫が岡田達門と共同で脚本を書き、同じく志村敏夫が監督、「君ひとすじに」の西垣六郎が撮影を担当した。主なる出演者は、「北海の叛乱」の田崎潤、「森繁の新婚旅行」の遠山幸子、和田孝、「何故彼女等はそうなったか」の池内淳子、「君ひとすじに」の江見渉など。

1956年製作/89分/日本
劇場公開日:1956年3月6日

ストーリー

昭和十九年、大東亜製紙株式会社の青年社長山切は新婚三カ月の妻を残して召集された。同時に入隊した仲間には元女形の寺島、元板前の早川、元落語家の金原、農民出の奈良、元社長の外山などがいた。やがて猛訓練が始まり、一同はことごとに古年兵にしぼられた。面会日が来た。それぞれの面会人がつめかける中に外山の家内だと称する女が三人も現われ、衛兵所では受付が目を丸くして驚いた。その夜、初年兵達が昼間の面会で家族達から貰ったものを取りあげた佐藤上等兵は、ひそかにそれを梱包して故郷に残してある子供達に送るのだった。彼もまた人の子の父であった。山切の隊にもと山切の会社の守衛であった小島が召集され隊附の将校となってやって来た。以来山切は何かと便宜を計ってもらえることになった。やがて山切達の部隊は満洲に派遣された。隊の大岡二等兵は中国人の秀英と恋仲になった。ある夜敵襲があり、その時山切と小島は劉士忱を捕虜にした。山切は収容所に入れられた劉を何くれとなく面倒を見てやった。やがて日本が敗れ、今度は山切達が収容所に入ることになった。ある夜大岡は秀英の手引きで脱走した。劉は日本兵を前にして「あなた方は日本に帰れるのです」といった。復員して十年たった。大岡が引揚者として帰って来ることがある日の新聞に出た。今は元の職場に帰っている一同が品川駅に行って見ると、秀英を連れた大岡が汽車から下りた。喜びの再会の中に山切は大岡を自分の会社に入れることにした。そして一同はいつでも三等兵のつもりで頑張ろうとお互いをはげましあった。

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