大当り男一代

劇場公開日:

解説

「「少年宮本武蔵」より 晴姿稚児の剣法」の共同脚色者の一人鈴木兵吾の脚本を「応仁絵巻 吉野の盗賊」のコンビ、大曽根辰保が監督、石本秀雄が撮影を担当した。主なる出演者は「白い橋」の大木実、「俺は藤吉郎」の島崎雪子、「大江戸出世双六」の北上弥太朗、「石合戦」の山田五十鈴、「若き潮」の中川弘子、「赤穂浪士」の進藤英太郎など。

1956年製作/90分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1956年1月22日

ストーリー

江戸でも屈指の材木問屋山城屋の跡取り息子新三が家を飛び出したのは、頑固な父長左衛門が恋仲の女中お安に暇を出したからである。深川のそば屋の離れでお安と世帯を持ったものの新三は小遣い銭にも不自由する始末で、賭博、喧嘩と身を持ちくずし、お安は寄席の茶汲み女になって働くが、チンピラやくざの弟利吉からも煙草銭をせびられるので、苦労が絶えない。こうした新三とお安の身を案じるのは、新三の妹おみつと踊りの師匠お吉だけだった。その後、新三は材木問屋の下働きの仕事にありつくが、お安に横恋慕している目明し半助と争い、材木を川に流してクビになった。お安が飲み屋から前借をして問屋へ金を返したとも知らず、水戸家の仲間部屋へ稼ぎに出かけた新三はイサカマ賭博にかかっている利吉を助け出した。その利吉は女郎屋へ売られようとする恋人おふみのために法聖寺の仏像を盗み出し、半助につかまり、新三は長左衛門の指金で自分をつれ戻しに来た番頭久作に店の集金を出させて、仏像を法聖寺に返したうえ、おふみの身売りも救ってやるのだった。その頃、お安は訪ねて来たおみつの苦しい立場を聞いて悲しくも新三と別れる決心をするが、お吉の話で一部始終を知った長左衛門夫婦は優しいお安の心根に感動せずにはいられなかった。江戸市中を沸かした富くじ抽籤の当日、露天商人として働いていた新三は、かねてお吉に邪恋を抱く万兵衛が観音寺の和尚と結托してインチキをたくらんでいると知り、観音寺境内へ乗り込んで群衆に万兵衛一味の不正をあばいた。両親の許しを得て、新三が晴れてお安と結ばれたことはいうまでもあるまい。

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