少年死刑囚
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解説

中山義秀の原作を「次郎長遊侠伝 天城鴉」の八木保太郎が構成、「狂宴」の片岡薫が新人佐治乾と共同で脚色、「初恋カナリヤ娘」の吉村廉が監督に当る。撮影は「青春怪談(1955 市川崑)」の峰重義、音楽は「月は上りぬ」の斎藤高順の担当である。主なる出演者は「うちのおばあちゃん」の牧真介、「「春情鳩の街」より 渡り鳥いつ帰る」の田中絹代のほか、木室郁子、左卜全、菅井一郎、多々良純など。

ストーリー

祖父母と叔父夫妻を殺害した満十八歳の垂井浩は、第一審に於て死刑と判決され、第二審は控訴中であり、目下コンクリートの高塀に囲まれた東京拘置所に入れられていた。彼は舎房の中でも暴れ廻り、又検察庁での検事の論告に対してもわめいて反抗したりした。斯くして確定通知まで一〇三号の舎房に投げこまれ、同じ運命を持つ仲間念仏、角さん、チョビ博士、ボンなどの顔も覚えたが、その仲間も一人二人と消えて行くのである。ある日、浩に母親の里子が面会に来たが、彼はすげなく帰してしまった。浩は毎日何ものかに対する反抗で、すべてに反発を示したが、反面耐え切れぬ空虚を感じていたのだ。終戦時の混乱の頃の自分。義父梅吉の冷たさ、祖父母に対する叔父夫婦のあまりの仕打ちに憤慨した夜の兇行。死にたがっていた祖父母に対するあの行為。今更ながら悪夢のように胸が苦しい。浩は思わず自殺を計ったが未遂に終った。ある日、幼馴染のいく子からも手紙がとどき、彼の過去の行為をいさめてきた。やがて浩の死刑確定通知も伝達された。母の里子やいく子との最後の面会も笑顔ですませた。愈々死刑執行の日、仲間とも別れ、花を抱いて刑場へ向う浩の口もとには微笑が浮かんでいた。がその時、急に彼の恩赦の報が伝わった。それを知った浩は、殺してくれ、と叫び、且つ号泣し、だまされたと云って絶叫しつづけるのであった。...

スタッフ

監督
構成
八木保太郎
脚本
片岡薫
佐治乾
原作
中山義秀
製作
児井英生
撮影
峰重義
美術
木村威夫
音楽
斎藤高順
録音
高橋三郎
照明
三尾三郎

キャスト

作品データ

原題 Sentenced to Death
製作年 1955年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 104分

提供:株式会社キネマ旬報社

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