隠密若衆

劇場公開日:

解説

野村胡堂の原作「隠密縁起」を「花嫁立候補(1955)」の松浦健郎が神戸浩と共同で脚色し、「恋天狗」の渡辺邦男が監督に、同じく渡辺孝が撮影に当る。「忍術児雷也 逆襲大蛇丸」でデビューした若山富三郎が主演に抜擢され、「恋天狗」の花柳小菊、「酔いどれ囃子」の長谷川裕見子のほか相馬千恵子、岡譲司、田崎潤などが出演。

1955年製作/91分/日本
劇場公開日:1955年2月20日

ストーリー

七代将軍の死後、紀州の吉宗は尾張の継友を排して八代将軍の地位についたが、尾張藩に隠密を放った。継友の腰元松ケ枝は不意に継友を殺して自殺したが、彼女は幕府の隠密だった。尾張の重臣高山主膳は、松ケ枝の日記が将軍家と継友の弟宗春の間に不和を斎らす事を恐れ、日記を持って姿を消した。江戸城では御庭番印藤三郎次を公儀隠密として日記を探させ、組頭藪田と芸者お龍も同じ隠密として働いていた。高山主膳は山田左膳と変名して麻布に住んでいた。彼を尋ねて甥の三浦釆女が江戸へ上るのを知った三郎次は、釆女が主膳と未知である事を幸いに、途中で彼を買収して追払い、釆女になりすまして主膳の家に住込んだ。主膳の娘お国はいつしか三郎次に愛をよせる。所が三郎次が買収した釆女とは、実は浜島庄兵衛といい、釆女を殺して身替りになっていたのだ。その上、彼は主膳を殺して日記を奪い、尾張藩に売りつけるため東海道を下る。三郎次とお龍は直ちにその後を追い、お園も旅芸人お蝶の一座に同行して名古屋へ急ぐ。かくて日記をめぐって目まぐるしい追いかけが展開されたが、日記はついに火中に燃え、三郎次は隠密の非人間的な行為を嫌い、隠密を止めると宣言してお園と新しい生活にはいり、お蝶は松ケ枝の妹で、宗春の命を狙ったが却って彼の温情に助けられた。

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