石松と女石松

劇場公開日:

解説

「新しき天」の笠原良三の脚本を、「母を尋ねて幾山河」の小石栄一が監督する。撮影・音楽も同じく佐藤三郎と飯田三郎が夫々担当する。出演者は「透明人間」の河津清三郎、「新選組鬼隊長」の堀雄二、「怪猫腰抜け大騒動」の星美智子、「母を尋ねて幾山河」の日野明子、「若き日は悲し」の徳大寺伸の外、水木麗子、柳谷寛、清川虹子、古川縁波、坊屋三郎、キートン、若原一郎、宮城まり子などである。

1955年製作/64分/日本
劇場公開日:1955年2月20日

ストーリー

魚河岸を襲った原爆禍に、石松は大マグロをかついで首相官邸に乗りこみ、吉田さんに強談判するのだったが、その啖呵が災いして、警察は石松を気狂い扱いにしたので、石松はホトボリをさます迄と清水港へ旅立った。石松去った魚河岸へ入れ替りに現われたのが木村松男、これが石松の甥でちょっとした二枚目青年である。新石松はキノキンの肝入りで魚河岸へ第一歩を踏み入れたが、そこで澄子というワサビ屋の鉄火娘に啖呵を浴びせかけられて目を白黒させた。だがその澄子も内心は彼に惚れこんでいるらしいし、〆蝶姐さんも彼に猛烈なウィンクを投げた。一方魚河岸に巾をきかせたい山一の難題に対し、新石松は大乱闘を演じて大いに腕の冴えを見せ、たちまち彼は全魚河岸の人気者となってしまった。折から女代議士の芦屋夫人が、実状調査のため、おとらを連れて颯爽と魚河岸に登場、そして彼女の熱烈な求愛に新石松は命からがら逃走した。澄子に出会った新石松は、原爆マグロの余波を受けた彼女の家のワサビ業の不況を知り、キノキンと共に街頭宣伝に乗り出した。澄子はナイトクラブ「デルタ」の女給になっていたが、行方不明になってしまった。彼女を捜索する新石松とキノキンは、暴力カフェ「黒猫」にひきずりこまれ、法外な勘定を要求されたため、怒って暴れたが反って天井裏に閉じこめられてしまった。その時女の悲鳴が耳に入ったが、それは麻薬製造室で危機に瀕した澄子であった。魚河岸の意気を見せんと新石松は大乱闘の末、カフェの経営者たる悪者の岩船ら一味をのしてしまった。斯くてますます男ぶりの上った彼に云い寄る女群、それを恐れて矢の様に走り去る新石松である。

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