神州天馬侠(1954)

劇場公開日:

解説

吉川英治の原作を丸谷剛が脚色、吉川晋が監修した。監督は「悲恋まむろ川」の萩原章。撮影は「和蘭囃子」の岡崎宏三が担当した。出演者は映画初出演の藤間城太郎と川田孝子に「たん子たん吉珍道中 三部作」の江川宇禮雄、「日本敗れず」の細川俊夫、「鶏はふたたび鳴く」の小園蓉子ほか、藤間紫、市川段四郎、水島道太郎、天知茂などで、大谷友右衛門、尾上九朗右衛門が特別出演する。

1954年製作/日本
劇場公開日:1954年12月28日

ストーリー

天正十年武田勝頼は織田家に滅ぼされ、一人生残った次男伊那丸は恵林寺に預けられたが、織田の探索はきびしかった。恵林寺の快川和尚は、伊那丸に武田家家宝の短刀三日月丸と系図を渡し武勇の士忍剣、大鷲クロと共に僧正谷の蔦鳥の許に旅立たせた。途中、野武士呂宋兵衛の一味に挑まれ、伊那丸は捕えられ、系図を奪れた上、人穴城に幽閉されてしまった。城主根来小角の娘咲耶子は秘かに伊那丸を逃がしたが、呂宋兵衛に感づかれ、折しも駈けつけた忍剣と蔦鳥の家来竜太郎等の奮闘も空しく追いつめられていった。クラや蔦鳥の家来竹童、小鷺の助けでその場はきり抜けたが、呂宋兵衛得意の幻術で、さんざんに悩まされ、三日月丸も奪われてしまった。竹童と敵方の少年蛾次郎は、それぞれ弁天堂に古来から伝わる火独楽、水独楽を貰った。海岸で呂宋兵衛に出合った時、火独楽の火焔は猛然と上り、優勢に思われたが、蛾次郎の水独楽の力には叶わなかった。呂宋兵衛は海賊竜巻の助けを得て益々意気軒昂である。縦横に幻術を駆使して伊那丸等に挑んだが、勝頼の形をした旅僧の導きで、形勢は漸く彼等に幸いしてきた。咲耶子が最後の切札の歌を唄うと山猟師が次々に現れ呂宋兵衛に向って行った。系図と三日月丸を手に呂宋兵衛は一人かくれ家の岩穴にたどりついたが、実は武田家の残党であった竜巻の迎えを受け、後を追って来た咲耶子の力に遂に最期をとげた。

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