青竜街の狼

劇場公開日:

解説

脚本は「俺の拳銃は素早い」の高岩肇の書卸しで、「風雲将棋谷(1955)」の松田定次が監督、同じく川崎新太郎が撮影する。出演者は「喧嘩奉行」の片岡千恵蔵、「息子の縁談」の三浦光子、「青春航路 海の若人」の田代百合子、「風雲将棋谷(1955)」の薄田研二など。

1955年製作/93分/日本
劇場公開日:1955年5月3日

ストーリー

大都会の暗黒街として知られた青竜街で、河口という男が殺された。潜入していた沢村刑事は河口の遺子信一の稚い証言を頼りに探索に当った。かつて上海で二挺拳銃と恐れられた四馬路の鉄が、殺された双親の仇として密告者神崎の行方を求め、青街竜に姿を現した。彼も信一を知り、わが子のように可愛がった。鉄は青竜街を支配する巨大な殺人組織がある事を悟る。沢村も密輸団金子商事に嫌疑を持ったが、事前に情報がもれて検挙は失敗する。青竜街の秘密組織には「総裁」と呼ばれる正体不明の男がいて、花屋を営む妙子を通して情報網を敷いていた。だが総裁は上海から流れて来た医師野崎のため、一枚の写真をネタに脅かされていた。沢村は鉄の素状を知り、彼に信頼をよせる。鉄はサクラホテルの一人娘雪枝の助けを得て信一を養った。警察は信一を資産家北島の慈善サナトリウムに預けるが、怒った鉄は直ぐ連れ戻した。鉄と雪枝は信一の持っていた写真から、妙子が彼の実母である事を知ったが、妙子は何の愛情も示さなかった。鉄は野崎こそ神崎の変名だと見抜き、死を覚悟して彼と相対した。神崎は総裁が犯人だといい、彼を総裁に殺させようとしたが、反対に神崎が総裁に射殺される。沢村は総裁は元上海暗黒街のボスで、神崎の整形外科で顔を変えていること神崎が手術前の写真を持っているために、河口を使って写真を奪おうとしたが失敗し、事実を知った河口を殺したことをつきとめる。鉄は更に口の不自由な口みがきが警察の電話交換手塚本と連絡して情報を得ている事を知る。総裁は信一を誘拐したが、妙子は母の愛情に目ざめ我が子を奪いかえそうとして殺された。その事から慈善家の北島こそ、総裁であるのが分り沢村に捕われる。鉄は悪漢共を射殺し、雪枝と信一に見送られ、明るい心で引かれて行った。

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