大番頭小番頭(1955)

劇場公開日:

解説

佐々木邦のユーモア小説を井手俊郎(警察日誌)と館林一郎が共同で脚色、「不滅の熱球」の鈴木英夫が監督する。撮影は「幽霊男」の山田一夫、音楽は「花嫁立候補(1955)」の松井八郎の担当である。出演者は「お笑い捕物帖 八ッあん初手柄」の池部良、「泉へのみち」の若山セツ子、「ジャズ娘乾杯!」の雪村いづみ、「天下泰平」の北川町子のほか、伊藤雄之助、藤原釜足、浪花千栄子など。

1955年製作/94分/日本
原題:The Rookie Managers
配給:東宝
劇場公開日:1955年4月3日

ストーリー

今年大学を卒業する原野正一郎は、就職難のために止むなく、日本橋の田丸株式会社を受験して入った。これは会社と云っても、安政元年創業という老舗の下駄問屋で、サラリーマンというよりは番頭として雇われることになる。和服姿で一番々頭に据えられた原野は、そのほかの仕事に、主人の房吉からは秘書、房吉の亡兄の未亡人広子からは房吉の人格係を云いつかった。広子は房吉に対し世話女房の様に気を使っているが、当の房吉は広子に隠れて馴染芸者駒吉にうつつをぬかしている様子。ある日、九州から高校生で広子の妹の絹子が、修学旅行で上京し急病で田丸商店へかつぎこまれて来た。病気は直ぐ癒ったが、このジャズ好きのアプレ娘に居坐られ、原野はその家庭教師までやらせられることになった。而も彼女は原野に対して大変な熱の上げ様で、彼は絹子を九州へ帰そうと苦心する。一方房吉は、相変らず原野をダシにして駒吉と逢引きを重ねるので、流石の原野も怒って家へ帰ってしまった。むくれた房吉を待合に迎えに行った大番頭の神崎は、そこでばったり四十年前の恋人、今は仲居のお清さんに再会した。このお清さんのはからいで房吉も店へ戻り、九州へ帰る絹子の置手紙で、原野も辞職を思いとどまることになった。神崎は冷汗をふきふき、これで房吉は広子と結ばれそうだし、大番頭の後継には原野が居るし、四十年前の恋人お清さんとは晴れて一緒になれそうだし、と思うと微笑が止まらないのだ。

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