火の女(1954)
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火の女(1954)

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解説

中山正男の原作(キング所載『驀走』)から、「投げ唄左門二番手柄 釣天井の佝僂男」の高岩肇と「浅草の夜」の島耕二が共同で脚本を書き、島耕二が監督する。撮影・音楽共に「浅草の夜」の長井信一、大森盛太郎が夫々担当。出演者は「月よりの使者(1954)」の山本富士子、「真白き富士の嶺(1954)」の北原義郎、「こんなアベック見たことない」の矢島ひろ子、「十代の秘密」の長谷部健、「緑の仲間」の東野英治郎などである。

ストーリー

白熱のオートレースのゴール近く、先頭車がもんどりうって横転し、たちまち猛火に包まれた。乗っていた浜野雪雄は、悲惨な死をとげた。この不可解な死後、父雪之助はレース用の車を全部バラし、実用車を専門に作ることにしたが、商売仇の小沢モーターの圧迫に次第に経営が苦しくなった。この浜野モーターのテスト・ドライバー幸一は、浜野家の者と同じように可愛がられ、一人娘きよ子は幸一にほのかな愛情を抱いていた。しかしスピード車製作を念願する幸一は、雪之助の実用車製作と意見が合わず、遂に浜野家を飛び出し、同じテスト・ドライバー仲間のクラブに居候することになった。そのクラブには紅一点の女ドライバーの綾子が居り、仲間同志の約束で綾子には手を出さない鉄則があったのだが、綾子の方で男らしい幸一に近寄ってきた。だが幸一は雪之助ときよ子のことで頭が一杯であった。一方、雪之助は、きよ子の説得もあって、幸一の設計したエンジンを採用し、スピード車製作を再開した。全日本スピード選手権が近ずき小沢モーターも浜野モーターも、スピード車完成に専念したが、亡き雪雄の無念を注ぐ新鋭車“浜野号”は遂に完成した。きよ子は、意を決して、それに乗ってくれるよう幸一に頼みに出掛けたが、彼は留守で、出てきた綾子は、幸一が追い出されたものと信じているので、それをすげなく断った。間もなく帰ってきた幸一は綾子を責めたが、その時、綾子の弟五郎が血まみれになって転がりこんで来て、雪雄を殺したのは小沢昇平で、五郎が彼に頼まれて車の部分品を抜いたのであり、彼もまた昇平にひどい目に会わされたのだと云いながら息を引きとった。今は綾子も幸一に“浜野号”で必ず勝ってくれるように哀願した。だが彼は綾子との仲を誤解する吉田によって傷つけられ、綾子が代ってレースに出た。弟の仇敵昇平を相手に廻し、綾子は見事に勝利を得たのである。...

スタッフ

監督
脚色
高岩肇
島耕二
原作
中山正男
企画
岡田熟
撮影
長井信一
美術
高橋康一
音楽
大森盛太郎
録音
米津次男
照明
米山勇

キャスト

作品データ

製作年 1954年
製作国 日本
上映時間 79分

提供:株式会社キネマ旬報社

DVD・ブルーレイ

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