壮烈神風特攻隊

劇場公開日:

解説

「懐しのメロディー」の結束信二が脚本を書き、「暗黒街の脱走」の小石栄一が監督する戦記映画。撮影は姫田真佐久(こんなアベック見たことない)星島一郎(彌次喜多)小西昌三の三人が当り、音楽は「暗黒街の脱走」の飯田三郎の担当。出演者は「人生劇場 望郷篇 三州吉良港」の宇佐美諄、堀雄二、月形哲之介、高木二朗、田代百合子、「暗黒街の脱走」の波島進、「懐しのメロディー」の船山汎、日野明子などである。

1954年製作/98分/日本
劇場公開日:1954年10月19日

ストーリー

昭和十九年--セブ島海軍戦闘機隊基地では、着任早々の飛行長中川少佐を中心に、飛行隊長関口大尉、島崎中尉、石田少尉、勝田少尉、朝倉少尉、荒木少尉等二〇四空の荒鷲達が、空の一角をにらんでいた。敵の防禦砲火はここ数日愈々猛烈になってきた。「捷一号作戦」の発動と共に、大和、武蔵を基幹とする第一遊撃隊は、既にボルネオのブルネー湾に向い、スマトラのリンガ泊地を抜錨している。スルアン島の見張所は、大敵のために一握りにつぶされた。比島方面の我が航空兵力も、敵の大機動部隊の兵力からすれば問題にならぬ寡兵である。そういう時に当って、大本営はこのレイテ作戦の中止を命じてきたのであった。果して祖国はどうなるのであろうか。そう思いながら司令室にもどった中川少佐は、待っていた玉木司令と共に、休む間もなくマバラカットに呼ばれた。第一航空艦隊長官大西中将の要件は、セブ二〇四空の現有兵力である三十機の零戦に二五〇屯の爆弾を抱かせて体当りを敢行させるということだった。かくして神風特別攻撃隊が誕生したのである。翌朝未明、その編成を終えた玉木司令は、自ら愛機を駈って大空のかなたに散って行った。その日の午後、鳴り響く戦闘ラッパと共に、Z旗がへんぽんとひるがえり、攻撃隊は相次で出発し、敵地へと飛去って再び帰還することはなかった。中川少佐をはじめ、遂に二千五百有余名の若者達は、南の海にその命を投げ出したのである。

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