鶴亀先生

劇場公開日:

解説

源氏鶏太の同名の原作より木村英一が脚色し、製作の青柳信雄(落語長屋お化け騒動)が監督している。撮影は「君ゆえに」の平野好美の担当。出演者は「晩菊」の上原謙、「女の暦」の花井蘭子、「処女合戦」の筑紫あけみ「重盛君上京す」の高島忠夫などである。

1954年製作/91分/日本
劇場公開日:1954年7月20日

ストーリー

大切な見合いを、突然舞込んで来た中学時代の体操の恩師鶴亀先生の為に台なしにされた畑中次郎は、会社の上役で同じ中学の先輩の花好庶務課長に早々に先生を引渡した。停年で退職した鶴亀先生は体操を通じての精神教育の成果を見たくて、昔の教え子を歴訪するべく上京して来たのだ。花好課長は先生をバーに案内するが、そこの女ユリーとの秘密を知られてしまったので、温泉マークを経営する世田直助に引渡した。しかしここでも先生はこの種ホテルが如何に有害であるかを力説したので、また八百屋の井上に引渡された。井上の女房常は名にし負う嬶天下で、配達やらサンドイッチマンの真似やら手伝わされるので、さしもの先生も今度は逃げ出して、商事会社重役松岡の乱脈の家庭を経て、結局畑中のアパートに戻って来た。徹夜麻雀で帰らない畑中を待って途方に暮れている先生を、日頃畑中を想う隣室の有田文子は優しくもてなした。家を出て二週間、自分の教育の成果も或程度知った先生は、ソロソロ帰りたいと言い出した。これを知った保険外交員をしている三十回卒業生の石山勝助は「鶴亀先生歓送迎会」を開いた。石山はそれをダシに保険の勧誘をする魂胆だったが、ともかく同窓会は盛会で、酔った先生は体操までやり出した。淋しい別れの言葉を告げて東京を去る先生を畑中と文子はアパートの屋上から見送った。二人の結婚式に先生が再び上京して来ることを楽しみにしながら。

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