べらんめえ獅子

劇場公開日:

解説

「急襲桶狭間」の大森康正企画になるもので、城昌幸の『べらんめえ十万石』から「黒帯嵐」の八尋不二が脚色、「日輪」の渡辺邦男が監督した。撮影は「日輪」の渡辺孝、音楽は「北海の虎」の山田栄一の担当である。出演者は「愛染道中 男の血祭」の市川右太衛門、「北海の虎」の花柳小菊、「憧れの星座」の高千穂ひづるなどである。

1954年製作/74分/日本
劇場公開日:1953年12月29日

ストーリー

悪侍に追われた女白浪おれんは、危いところを夜釣りの浪人春太郎に救われた。おれんは同じお酒落長屋に住む美しい娘おあいが、突然一団の侍達に誘拐されたので、子分の半次と共に怪しいと睨んだ勾坂の屋敷に忍込んだ。そしておあいを発見したが、侍達に追われて逃げる途中だった。一目で春太郎に惚れてしまったおれんは彼に助けを求めた。次の日、春太郎は彼女と一緒に勾坂の屋敷へ行き、悠々とおあいを助け出したが、おあいと思った娘は彼女と爪二つの弥生だった。おあいはその替玉として誘拐された事を知って、春太郎は何か心に決した様子である。だがおれんは彼が弥生と日々親しくなるのを見て一人楽しまなかった。春太郎は弥生の父有賀を尋ね、彼の口から江戸家老塚越や勾坂が大炊頭の乱行に事よせてお家乗取りの陰謀を企んでいる事を知る。やがて春太郎は塚越等に近づいたが、一味は彼を若君に仕立て、大炊頭を毒殺しようとする。これを知った有賀はおれんに凡てを告げ、後事を托して死んで行く。おれんは必死の覚悟で土井邸へ乗込んだ。ところが春太郎こそ、実は家をすてていた大炊頭の実子だったのである。正体を知ってあわてふためく塚越と勾坂は春太郎の刀にかかった。淋しく恋を諦めたおれんのもとへ、春太郎は一夜一介の浪人として、せめて一日を彼女とすごす為に訪れた。

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