朝焼け富士(後篇)

劇場公開日:

解説

スタッフ、キャストとも前篇(第58号紹介)と同じ顔ぶれで、大きな異動はない。

1953年製作/103分/日本
配給:東映
劇場公開日:1953年3月18日

ストーリー

黒衣の男は水野一派に組する街の顔役大名常であった。が、彼は意外にもかまえた短筒を空に放ち、金太郎を囲む捕方の刀をひかせる。舟はいつか安全な今戸河岸につけられた。ここで金太郎は大名常の娘、滝田屋のお滝からお藤をオトリに探りを入れられるが、彼を恋するお滝の意地は、永く続かなかった。一方、滝夜叉姫も大名常の手で危地を救われた。土井大炊頭が買上米不正事件の再探査をはじめたことを知った水野一派は、牢熱にあえぐ杉元仁左衛門を釈放、笠原の手の者に見張らせる。仁左衛門が滝夜叉姫--実は松平一門多喜姫の育ての親であり、これも旗本伊勢平九郎の仮の姿だった金太郎の父、筒井伊賀守の配下である関係から、両名が見舞いに現われること必定とにらんだのである。彼らの予期通り二人は現われた。姫は仁左衛門の口から眼前の金太郎こそまだ見ぬ許婚伊勢平九郎その人、ときいて始めて頬を燃やす。姫の口からは大名常が実は彼女の伯父舟木市之助であるという意外な事実が洩らされた。その大名常は用人笠原がお藤への執心から入牢中の主人新兵衛を斬つたことに怒り、これを殺した。しかし、過去のゆきがかりから、深川八幡奉納祭の式上、多喜姫を暗殺しようとする水野一脈の陰謀に組しなければならなくなった彼は、金太郎との恋に破れたお滝に因果を含め、姫とすりかえた我が娘の盃に毒を盛る。俄かに騒然たる席上、彼は水野越前を斬り、自ら平力郎の刃にかかって死んでいった。悪事は亡び、仮装をぬいだ平九郎と多喜姫は結婚した。

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