女といふ城 マリの巻

劇場公開日:

解説

読売新聞掲載の小島政二郎の小説から、「佐渡ケ島悲歌」の館岡謙之助が脚本を書き、「ボート8人娘」の阿部豊が監督に当たっている。撮影は「清水の次郎長伝」の横山実。出演者の主なものは、「カルメン純情す」の高峰秀子、「チョイト姐さん思い出柳」の高島忠夫、「丘は花ざかり(1952)」の上原謙、「千羽鶴(1953)」の乙羽信子、「娘十九はまだ純情よ」の南寿美子、「大仏開眼」の小沢栄などである。

1953年製作/90分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1953年1月15日

ストーリー

築地マリは美貌と才智にすぐれた女性で、両親の亡きあと一人の弟京介をかかえて自動車ブローカーをしながら生活と闘っていた。新しく東京で事業を興すべく上京した九州の炭坑主沖十蔵がマリの家を買取ったことから二人は知合った。十蔵は東京への列車中で知り合った大利根の手引で東京の実業界へ乗出そうとして返ってその奸計に陥入り、不良株を買占めさせられた。大利根、赤堀、十時などと会合する新橋の待合で知った玉蝶という芸者は、元九州の炭坑主の娘で、その父は沖のため事業上の打撃を受けて没落したのだった。玉蝶は沖をうらんで、事情を知り乍ら沖に警告をすることをしなかった。が、マリはそれと知って大利根たちのカラクリを知らせた。玉蝶もやがて父に対する沖の親切を知って、その心は急に沖に傾いたが、その時大利根のため五十万円という退勤で躰をしばられていた。沖は持前の性格の激しさを現し、拳銃を持って大利根をおどかし、失っただけの金額を取戻し、マリと共に姿を消した。あきらめの悪い大利根は憤激して復讐にのりだした。玉蝶は睡眠薬をのまされ、その肉体に大利根の魔手がせまり、沖は偽電話で呼び出され拳銃をつきつけられマリも弟の名で何処ともなく連れ去られた。

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