修羅八荒(1952)

劇場公開日:

解説

大森康正と佐藤宇之助の共同企画によって、行友李風の原作から、「遊民街の夜襲」の比佐芳武と「大当り黄金狂時代」の村松道平とが脚本を書き、「遊民街の夜襲」の監督松田定次と「続・赤穂城」の萩原遼とが共同で監督に当っている。撮影は「恋風五十三次」の川崎新太郎である。出演者の主な顔ぶれは、「月形半平太(1952)」の市川右太衛門、「母の山脈」の宮城千賀子、「お染半九郎」の花柳小菊と市川小太夫のほか、月形龍之介、河野秋武、進藤英太郎、市川春代などである。

1952年製作/106分/日本
配給:東映
劇場公開日:1952年7月15日

ストーリー

京都二条城の御金蔵から四千両の御用金が盗まれ、警護組頭、遠藤但馬は責任を感じて自決しようとしたが、所司代板倉内膳正に押しとどめられ但馬の甥浅香恵之助を、御金蔵の傍に落ちていた剣かたばみの定紋入りの印籠を手がかりに怪盗を詮議し、四千両を奪還のため江戸へ旅立たせた。恵之助はその直前同僚の三輪与一郎と、恵之助の恋人で元深川芸者のお駒のことで争い、果し合いになりそうになったとき、突然二人に斬りかかる者があって与一郎はその曲者のため殺された。そのため与一郎の弟行蔵と瀧太郎の二人は恵之助を兄の仇と思いちがえてそのあとを追った。お駒もそれと知って恵之助のあとを追ったが、腕に傷を負った浪人風の男、美しい御後室風の鏡月院と称する女、陣場弥十郎という剣客などが恵之助と前後して旅を続けた。恵之助が薩多峠にさしかかったとき陣場が斬りかかって来て、彼が与一郎を殺した人間であることが明かになった。が、彼が断崖から落ちてしまったので、勝負をつける機会を失った。陣場こそ幕府の若年寄松平安芸守の命で、所司代を陥入れるため御用金を盗んだのであったが、その時、安芸守から拝領の印籠を落したものだった。江戸へはいった恵之助は船宿綱八に寝起きし、目明し花川戸半次の助けを得て陣場の陰謀を明らかに知ることが出来た。そして印籠欲しさの陣場の誘い出しに乗って護持院ケ原に出かけて行き、半次等の捕方や事情を知った行蔵、瀧太郎の援助を得てかえって陣場を討つと同時に、安芸守の陰謀をも明るみに出したのだった。

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