いついつまでも

劇場公開日:

解説

大映がアメリカからポール・H・スローン監督を招いて製作した特別作品で、脚本と監督を同氏が受け持っている他に、主役の米駐留軍の兵士に扮するクリス・ドレークはスローン監督の推薦でやはりハリウッドから呼ばれたものである。スローン監督のアメリカでの監督作品で我が国に紹介されたものには、「追いつめられた女」「ジェロニモ」などがある。主演女優木村三津子は米誌「ライフ」の表紙に使われたのが機縁になったものである。撮影は「大空の誓い」の三村明。なお上記二人の出演の他に「母の山脈」の柳永二郎、「いとし子と耐えてゆかん」の水谷八重子などが主要な役で出演している。

1952年製作/126分/日本
原題:Forever My Love
配給:大映
劇場公開日:1952年10月30日

ストーリー

東京銀座の舗道で、米軍兵士パット・グラントは一人の日本の女性とぶつかった。その時その女性は慌ててハンドバッグを落として去ったが、パットはそれを拾ってその山田君子の元へ届けた。それ以来パットは山田家を訪ねるようになり、君子との交友が深まった。君子の父健太郎は古い実業家で、自分の育った古い伝統と教養を忘れなかった。新興財閥の鈴木は金力で君子を自分の妻に迎えようとしていたが、健太郎はアメリカやヨーロッパに遊学した教養ある紳士木村三郎を君子の夫にと決めていた。鈴木はあらゆる手段によって山田家を困らせようとして、そのたびに木村に追い払われたが、木村の心を暗くするのは、君子とパットとの愛情が深まっていくことだった。しかしパットは朝鮮戦線に出動してしまい、彼女の卒業式が迫った。卒業式を終えたら、君子は木村と結婚しなければならない。その時重傷を負ったパットが東京の米軍病院へ後送されてきた。君子はその報らせで病院へ駆けつけた。しかしこのことが鈴木から健太郎に密告された。帰宅した君子へ健太郎は、結婚前の娘が外国人と愛を語るふしだらを叱責しようとするが、この時急に大地震が起きて、君子は父の身代わりとなって死んでしまった。パットは君子の美しい愛情の思い出に、彼女を失った悲しみをこらえるのだった。

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