銀座巴里

劇場公開日:

解説

製作は、天然色映画「カルメン故郷に帰る」の製作に協力した桑田良太郎で、雑誌『宝石』別冊に掲載された矢田洋の原作によって、「嘆きの女王」の監督をした萩山輝男が脚本を書き、演出に当たっている。撮影は新人の井上晴二。出演者は「相惚れトコトン同志」の高橋貞二と岸恵子、坂本武に、水上令子、小林十九二、諸角啓二郎などである。

1952年製作/40分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1952年5月15日

ストーリー

京子という清純な恋人が出来てから、すっかり堅気になる決心をした地下鉄小僧だったが、銀座を歩いていて、ある宝石店から出て来た娘のポケットを切って何かすり取った男のあるのを見たとき、またむらむらとして、その男からくだんの品物をすり取った。それは高価なダイヤの指輪であったが、娘は何もすられていないという。そこへ顔なじみの佐藤刑事が近づいて来たので、地下鉄小僧はすばやく地下鉄へ逃げ込んで刑事をまいてしまった。京子のいる酒場モンマルトルへ行って見ると、佐藤刑事が待っていて、またしても正業につくようにさとされた。心配する京子にも約束をするが、その夜、夕刊売りの少年から借りた傘を汐留駅の構内にかえしに行ったとき、そこで、ダイヤの窃盗団の一味で地下鉄小僧に指輪を抜かれた男が私刑で殺されるのを見て義憤に燃えた彼はこの窃盗団を洗ってやろうと決心する。いつか銀座でポケットを切られた女が踊子であるのを知って、彼女からたぐって、窃盗団の本拠をつきとめた彼が単身乗り込んで行くが、これを知った佐藤刑事は早速警視庁の応援をたのんで、ようやく一味を根こそぎ検挙することが出来た。地下鉄小僧はこの事で自分がすっかり足を洗う自信を持ち、佐藤刑事から京子との将来を祝福されるのだった。

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