裸族(シヤバンテス)

解説

ブラジルの奥地に原始生活を営むシャバンテス族探検隊に日本人キャメラマンとして参加した元朝日映画のキャメラマン佐藤吉典の得た素材によって製作されたものである。

1951年製作/日本

ストーリー

一九五〇年八月にブラジルの首都リオデジャネイロを出発したシャバンテス族研究探検隊の一行はブラジル、フランス、イタリア、それに各国人一名の日本人を加えたものであった。一行は最初カラバロス原住民の居住地帯に探検基地をおき、その珍奇な生活をカメラに納めた。次にクルエネ河とシング河の交流点バナナル島のカラジヤ族とリラカラパロス族より幾分文化的に進歩している原住民の生態を撮し、いよいよ一行は目的の裸族に近づくことになった。裸族は文明人はもちろんのこと、原住民とでも他族とはまだ接触したことがないといわれるだけあって、色々苦心の結果彼等に近づくことが出来た。彼等はまだ弓矢以外の武器は知らず、全くの裸で生活しているのであったが、むしろ柔和で義理堅いところのある原始族だった。しかしその集落には近づくことが出来ず、女性の姿はついに一人も見かけることが出来なかったという。探検は四ヶ月で十一月に終了したのであった。

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