瞼の母(1952)

劇場公開日:

解説

原作は長谷川伸。脚色は「母千鳥」の松田昌一で、「月から来た男」の佐伯幸三が監督し、同じく牧田行正が撮影している。配役は、「母子船」の三益愛子、「十六夜街道」の堀雄二、「のど自慢三羽烏」の沢村晶子、「大当りパチンコ娘」の関千恵子のほか、藤原釜足、澤村國太郎、浦辺粂子、マキノ智子、新入社春本富士夫などである。

1952年製作/80分/日本
配給:大映
劇場公開日:1952年1月8日

ストーリー

武州金町生れの半次郎は飯岡身内のものを斬ったため、喜八、七五郎の二人に追われ、江戸柳島妙見堂地内の水熊という料理屋へ逃げ込んだ。故郷の母に一眼会ったら斬られようと命乞いする半次郎の必死の言葉をきいた水熊の女主人おはまはなかにはいって彼を逃がしてやった。その時おはまが五歳のとき江州番場宿へおいて来た忠太郎という男の子が、いまはやくざに身を落としているときくが、忘れたことがないといった言葉を半次郎は忘れなかった。そしてくすしい縁で、再び喜八、七五郎に追いつかれたとき、助けてくれて、無事母親や妹に会わしてくれた旅人がその忠太郎だった。半次郎の言葉で忠太郎は、瞳をとじればその裏に浮かぶなつかしい母を訪ねて水熊をおとずれるが、折から一人娘のお登世の婚礼の日だった。木場の大家へもらわれて行くお登世にやくざの兄があってはと、おはまは心を鬼にして忠太郎を冷く追いかえした。忠太郎はこの婚礼に横槍を入れる無頼漢の弥八を追うっぱらってやったことに、兄らしいよろこびを感じて立ち去ろうとするが、折から聞こえるおはまのうつ法華太鼓に、思わずひきつけられて引きかして行った。もうあえないとあきらめた忠太郎の姿に、おはまは最草自分をおさえることが出来なかった。二人はひしと抱き合ったのだった。

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