劇場公開日 1960年11月30日

お伝地獄のレビュー・感想・評価

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4.0世話物の世界

2021年6月4日
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鑑賞方法:映画館

萌える

着物、車屋、階段、お銚子、紐、包丁、橋、新内、くどきの場面と、世話物の舞台を見ているようだった。男性の髪型のせいで新派みたいでもあった。船越英二にしては素敵でない役柄だった。なんの病かわからないけれど変な男に引っかかってしまったなあ、お伝。悪女の深情け、とは違うけど、余りにまめまめしく尽くしたのが裏目に出てしまった。川崎敬三美しい。殿山泰司が出ると映画に味が出る。

どんな男も惹きつける役なんて余程の女優でないと説得力ないが、京マチ子は完璧。脚本としては今ひとつのような気はするが、京マチ子の存在と演技が世話物の世界を作り出す求心力を放っていた。

おまけ
布団部屋、初めて見た!なるほどねー。落語の「居残り」では聞くだけでイメージしていて映画の「幕末太陽傳」(フランキー堺)の布団部屋はもうちょっと小綺麗だった。

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talisman