借りは返すぜ

劇場公開日:

解説

石井喜一の脚本を、「白い閃光」の古川卓巳が監督したアクション・ドラマ。撮影は「小雨の夜に散った恋」の松橋梅夫。

1960年製作/53分/日本
配給:日活
劇場公開日:1960年9月14日

ストーリー

神戸。無宿男の良次がたたきつけた一枚の力ードで、秘密の賭博場は大騒ぎとなった。良次は暗闇の路地に追いつめられた。と、黒い影がすり寄り、拳銃が良次の手に渡された。彼は危機を脱した。--二年後、良次は銀座のキャバレーでバーテンとして働いていた。良次は洋装店で働くルミにひかれていたが、ルミには行万不明になった愛人がいたことを知るとあきらめようとした。キャバレーの支配人長沼は、社長の黒谷と組んで麻薬の密売に手を出していた。が、長沼は売手の権藤から大量の薬の取引きを受けると、黒谷をだまして丸儲けしようと企んでいた。黒谷は殺された。翌日、社長代理におさまった長沼は良次を呼び出し、麻薬の運び人になれと命令した。良次は拒否した。ルミが捕えられた。長沼は権藤に良次を殺すよう命じた。権藤は麻薬に犯されていたので、言うことをさかざるを得なかった。人気のない土手で、良次と権藤は対決した。二年前、神戸で良次を救った黒い影は権藤だった。二人は、力を合せることにした。キャバレーに殴りこんだ。支配人室に閉じこめられていたルミも良次に救い出された。権藤が長沼の一弾に倒れた。ルミがとりすがった。彼女のかつての愛人だったのだ。良次が長沼を撃った。「長沼は俺がやったことにするんだ。ルミをたのむぜ」と言って権藤は死んだ。

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