東海道ちゃっきり娘

劇場公開日:

解説

「お嬢さん三度笠」に続く仁木、宮川、弓のトリオの時代劇。「続次郎長富士」の八尋不二の脚本を「人肌呪文」の加戸敏が監督した。撮影は「お嬢さん三度笠」の武田千吉郎。

1960年製作/82分/日本
配給:大映
劇場公開日:1960年7月31日

ストーリー

天保年間、海賊玄海灘右衛門は、壱岐、対馬を根城として異国の阿片商人と結託、大儲けをしようと企んでいた。藩奉行所は非常警戒をしたが、網にかかったのは、夏祭の余興のリハーサルに余念のなかった少々イカれた三人娘だった。しかし、残された犯人の羽織と帯とコンパクトを拾った三人の娘は、次々と正体不明の曲者に襲われた。遠山金四郎は、彼女たちを事件の重要証人と睨み、江戸へ召喚することにした。三人の娘、おけい・お京・お銀は、江戸見物が只でできると大喜び。一方、土地の奉行所では娘たちの護衛のため、同心大六と岡っ引三太に彼女たちの後を追わせた。その頃玄海灘右衛門はお大尽を装い岡崎に上陸していた。彼は、三人娘の江戸到着を阻止する役目を、悪党仲間でも腕ききで通る御落胤の長九郎に命じた。遠山金四郎もまた一味の妨害を予期し、腹心の三宮金次郎を送っていた。三人娘と長九郎、金次郎は道中随所で顔を合わせるが、娘たちは長九郎に熱をあげて彼の後を追いまわした。東海道は敵味方入り乱れて、追いつ追われつの大騒動となったが、金次郎の働きで三人娘は無事江戸に着くことができた。おけいの拾った羽織の襟には、密輸の黙認を得るための北町奉行鳥居甲斐守らに送った賄賂の品を書きとめた書類が、お京の拾った帯には、阿片陸揚げの許可と取引きの場所を指定した書状が、お銀の拾ったコンパクトには阿片がそのまま入っていた。事件は解決した。長九郎は頭を丸め金次郎と後日の決闘を約したが、二人の間にはいつか友情らしきものもめばえていたのだ。

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