伴淳の駐在日記

劇場公開日:

解説

「待っていた花嫁」の山根優一の脚本を、「姫夜叉行状記」の倉橋良介が監督した人情喜劇。撮影は関根重行。

1960年製作/74分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1960年2月19日

ストーリー

信州の山奥花湯村に赴任してきた駐在・鈴木八郎巡査は、赴任の車中、水害で両親を失った孤児の少年一郎に、「お父ちゃん、お父ちゃん」とつきまとわれた。この山中にやってきたのは、天国にいるという両親に会うため、少しでも天に近い所の方が会える機会が多いだろうという、いじらしい考えからだった。鈴木は少年を引きとり、分教場に入れてやった。彼にも生きていれば一郎くらいの子供がいるはずだった。その子は妻と共にその胎内で死んでしまったのだ。十年このかた一つも事件らしい事件の起らない平和な村というこの村も、無法者の馬五郎、ともすれば風紀を乱しがちな芸者のぽん太などがいてなかなか大へんだった。旅館つくし屋の女中お美代の純情、ぽん太の浮気惚れ、若い男女の心中事件等に囲まれ、女に弱い鈴木巡査はてんてこまいだった。そこへ起った馬五郎の息子春夫の殺人事件。春夫は母と駈落ちした男を刺したのだ。一郎をさらって裏山へ逃げこんだ。馬五郎は「おらには人殺しの伜などねえど」と猟銃をかまえた。鈴木がおさえる。もみ合ううちに弾が発射された。春夫が倒れた。--春夫に刺された男は案外傷が浅かった。春夫も手当が早かったので助かった。春夫を乗せた警察のジープを、お美代が見送っていた。一郎は鈴木の養子になることになった。

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