野蛮人のネクタイ

劇場公開日:

解説

石原慎太郎の原作(読売新聞社刊)を「盲獣」の白坂依志夫が脚色し、「恋のつむじ風」の鍛冶昇が監督した、アクションもの。撮影はコンビの山崎善弘が担当。

1969年製作/84分/日本
配給:日活
劇場公開日:1969年5月1日

ストーリー

ゲンこと今村元三は、上流家庭に育ったが、いつしか学校へは出ず毎日のように遊び廻っていた。ある日、彼は男女の痴態がうずまく乱交パーティにもぐり込んだ。そして、そこで知合ったローゼを送りとどけた時に見た彼女の姉カオルの清純さは忘れることが出来なかった。それから数日、ふたたびパーティに出かけたゲンは、ボスの弟に間違えられ、組織に入りたがっている女や、欲求不満の人妻らと昼間からの情事を楽しんだ。そんなある日、別荘に匿っていたベトナム帰休兵が、礼状を残して発っていった。この事件は、ゲンの気分をしらけさせた。破廉恥な女遊びにあきたゲンの心にカオルのイメージがよみがえって来た。だから、カオルとのデートの時は、無我夢中だった。仲間からカオルの乱れた半面を教えられた時のショックは大きかった。仲間のアキは郷里に帰って結婚するという。「ガーンと体中でぶつかれるようなものってねえのかな、生き甲斐というやつが……」ゲンは、自分の心の中に広がる空虚さをどうすることも出来なかった。

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