殺るかやられるか

劇場公開日:

解説

「俺にさわると危ないぜ」の中西隆三と藤井鷹史が共同で脚本を執筆、「放浪のうた」の野村孝が監督したアクションもの。撮影は「東京流れ者」の峰重義。

1966年製作/87分/日本
配給:日活
劇場公開日:1966年9月7日

ストーリー

三上伸一は、自分が一番大事にしていた弟英次が事故死したという報を、暗い独房の中で聞いた。彼は少年の頃、横浜の港で宇佐見組組長雄作に拾われ、成長した。そしてその恩義から組長の実弟市郎が犯した村井組組長村井良平殺しの代人役をやってのけたのだった。しかし市郎は冷たく、五年ぶりで出所した三上を突っぱねた。翌日から三上は怪死した弟英次の真相を追って奔走した。ある夜三上は宇佐見組のチンピラと喧嘩し重傷を負って倒れた。その彼を助けたのは、市郎に殺された村井良平の妻雅江であった。それを知った三上は呆然としたが、何も知らず親切に介抱する雅江や、なついてくる少女のかおるにほのかな慕情を感じ始めていた。数日後、元気を取り戻した三上は、字佐見組へ顔を出したが、昔と少しもかわらない仕事をいいつかって、失望しついに堅気になる決心をした。そして彼は雅江の経営するバー「まろうど」へバーテンとして住み込んだ。そんなある日、三上は金銭面でいろいろ雅江の面倒をみている千葉に頭を下げ、弟と一緒に働いていたという三浦達夫の情報を教えてくれと頼んだ。そして三上は麻薬中毒の三浦を追求して、弟の英次が自分の船が麻薬の取引きの舞台になっていることを知り、警察へ駈けこもうとしたため、宇佐見一味に殺されたことを聞き出した。一方、三上の行動に手を焼いていた宇佐見組は、三上が「まろうど」へ立寄った時、捕えて監禁してしまった。スキを見て見張りを倒した三上は宇佐見組へ乗り込み、市郎を思う存分殴りつけるのだった。翌日彼は、恩義のある宇佐見雄作に挨拶すると、雅江やかおるへの慕情をふりきるように横浜港をあとにした。

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