馬鹿と鋏

劇場公開日:

解説

「海の若大将」の田波靖男がシナリオを執筆、「国際秘密警察 鍵の鍵」の谷口千吉が監督した喜劇。撮影は、「血と砂」の西垣六郎。

1965年製作/96分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1965年12月5日

ストーリー

手形詐欺で刑務所に入っていたペテン師小平は、代議士大松原とつながりのある暴力団野崎組の親分の恩赦釈放に便乗して刑務所をでた。明治生まれの五十五歳になる小平も、こんどというこんどは、この道から足をあらい、手形詐欺でつくった五百万円を元手に、親娘水入らずのかたぎの生活を楽しもうとしていた。ところが、五百万を預けておいたバーのマダム英子は金をつかいこみ、小平の弱味につけこんで、逆に小平を脅迫する始末。窮した小平は、また昔の仲間船田喜介、佐賀三郎と組んでペテン師に逆もどりした。まず英子が、高速道路建設のために立のきを迫られているのに目をつけ、三人の見事なチームワークで英子をだまし、数百万の保証金をまきあげた。これに気をよくした小平は、こんどは五百八十万もの貯金をためこんでいる風俗娘幸江を得意の舌先三寸でまるめこみ、偽手形と交換に大金をまんまとまきあげ、そのままドロンをきめこんでしまった。調子ずいた三人は今度は数億に近いネタを探しだしてきた。羽田に代る新空港が霞ケ浦に出来るという情報をいち早くキャッチして、インチキの土地を売りさばき、数億の金を一気に手にいれようというのだ。三人のチームワークよろしく、この計画もまんまと成功した。有頂天の三人、だが、そんなところに代議士のお使いと称して野崎親分が乗りこんできた。すっかり弱味をにぎられている小平は、いままで苦心してかき集めた金を、全部野崎親分にまきあげられてしまった。そしてまた、その野崎親分の金を受けとるのは代議士大松原剛平であった。数々の詐欺事件が発覚し、護送車で送られていく小平らをしり目に、大松原は「馬鹿と鋏は使いようさ」とうそぶいた。

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