帰郷(1964)
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帰郷(1964)

劇場公開日

解説

大佛次郎の同名小説を「泥だらけのいのち」の馬場当と「エデンの海(1976)」の西河克己が共同で脚色、西河克己が監督した文芸もの。撮影は「太陽西から昇る」の横山実。

ストーリー

雑誌社に勤める守屋伴子は、実父恭吾をキューバの動乱で失い、母節子は大学教授の隠岐達三と伴子を連れて再婚した。隠岐は著名な学者であったが、気の弱い男で、絵を売ることを唯一の楽しみにしていた。ある日、伴子は原稿を依頼するため、女画商高野左衛子の画廊を尋ねた。左衛子は伴子の顔を瞶めると、明日自宅に来るようにと言った。その日古本屋に奇った伴子は、大学院生の岡部雄吉に逢った。雄吉の気取りのない態度に、伴子はひきつけられた。翌日、左衛子に逢った伴子は、初めて実父の話を聞かされた。左衛子は、恭吾とキューバで知りあい、強烈に魅かれながら、革命に協力した恭吾を裏切って、政府軍に密告したのだった。そのことは、左衛子の心の中に、深い傷痕となって残っていた。そして恭吾が日本に帰っている事を知らされた伴子は、母の苦労を思って母と、実父への慕情の間で悩んだ。帰りに、左衛子は、伴子に一粒のダイヤモンドを手渡した。一方節子は、恭吾の大学時代の親友、牛木から恭吾が帰国したことを聞き、動揺する達三を前に苦しんでいた。確かに死亡したというニュースを聞いた節子にとって、これは意外な知らせであった。そんな母の姿を見て伴子は、父に会わないことを決心したが、雄吉から、「我慢するのは不自然なことだ」と言われ、ついに左衛子と一緒に、恭吾のいる奈良へ飛んだ。キューバからヨーロッパに逃れた恭吾は十年ぶりで見る古都に、孤独をかみしめていた。美しく成人した伴子を見て恭吾は、平和な家庭を守っている節子の心を乱してはならないと思った。ホテルで、伴子は持っているダイヤモンドを、世の中のために使って欲しいとさし出した。恭吾は娘の伴子のやさしさに、感動し、一人日本を離れる決意をしていた。...

スタッフ

監督
脚色
馬場当
西河克己
原作
大佛次郎
企画
山本武
撮影
横山実
美術
佐谷晃能
音楽
池田正義
録音
橋本文雄
照明
河野愛三
編集
鈴木晄
スチール
目黒祐司

キャスト

作品データ

原題 Homecoming
製作年 1964年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 97分

提供:株式会社キネマ旬報社

DVD・ブルーレイ

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