ただいま診察中

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解説

村松博雄の原作「ぼくは町医者」を「こんにちは赤ちゃん(1964 松林宗恵)」の長瀬喜伴と「続雲の上団五郎一座」の矢田良が共同で脚色「続雲の上団五郎一座」の青柳信雄が監督した社会ドラマ。撮影もコンビの安本淳。

1964年製作/93分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1964年5月30日

ストーリー

「内科・産婦人科・村川医院」は医業一筋で十七代この土地に根を下している。宏が産婦人科医で、内科は父の喬の担当だ。宏は妻の由美子と相談し、一人息子の勇の為にも郊外への転居を計画しているが、毎日の多勢の診察に忙殺されていた。人工授精を頼みにくる中年婦人、家庭教師に乱暴されて、希望を失った女学生、胃潰瘍で苦しむ大工の源吉と宏はてんてこまいだ。そんなある日、階段から落ちて骨折し、脳底骨折を起した勇の友達が、治療のかいなく死亡した。医師の責任を感じた宏はノイローゼとなった。その頃、村川医院を多田幸枝とその夫が訪れた。四十になって結婚して、初めて妊娠したので子供を産みたいというのだ。宏は、体力の消耗の少い帝王切開を薦めたが、喬は年長者らしく、「子供を産む時の女性ほど美しいものはない」と自然なお産を説いた。入院して元気を取り戻した源吉とちか夫妻も「坊ちゃんの遊び場を作るまでは死んじゃあいけねえ」と、感謝の気持を由美子に話した。そんな人達の祈りの中幸枝は皆の励ましを得て、難産に打ち勝ち、見事元気な赤ちゃんを生んだ。大きな感動に身動きできない夫、幸枝の疲れきった顔にあふれる涙。夜明けの物干台に立った宏と由美子の二人は、“体内に芽生えた小さな生命が、僕をこの街から離さない、僕を信頼してくれる人のためにつくさなければ”とつぶやくのだった。

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