警視庁物語 全国縦断捜査

劇場公開日:

解説

“警視庁物語”シリーズの第二十二話。「東京アンタッチャブル 脱走」の長谷川公之が脚本を執筆、「遊民街の銃弾」の飯塚増一が監督した。撮影は「ギャング対Gメン 集団金庫破り」の山沢義一。

1963年製作/82分/日本
配給:東映
劇場公開日:1963年6月14日

ストーリー

東京奥多摩で男の死体が発見された。捜査の結果、犯人はバンドで被害者を絞殺、石油カンで顔を砕き、焼き殺したこと、被害者の名は佐山ということが判った。佐山は就職の件とかで、戸籍謄本を持って外出したのだった。遺留品のバンドのバックルが沖縄に関係あるので、沖縄へ飛んだ刑事から城間という男を追えと言ってきた。城間は四日市の石油会社にいるはずだ。この事件の目撃者による城間のモンタージュ写真が出来上った。城間の運転免許台帳の写真と照合したが全然似ていなかった。ところがそのモンタージュ写真は指名手配中の殺人犯中北だった。さらに不思議なことは、四日市に行ったはずの城間に東京で交通違反出頭状が来ていることだった。所轄署に保管してあった免許証の写真は中北だった。指名手配中の中北は戸籍謄本を利用、城間になりすましたが、交通違反でそれがバレるのを恐れ、佐山に目をつけたのだった。城間も殺されていた。その頃、本部では、佐山と同じように就職のことで戸籍謄本を持って上野駅へ行く男の話を聞きこんだ。もう犯人は中北と決った。捜査陣は上野駅に張りこんだ。駅で待っていた中北はまもなく逮捕された。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0沖縄本土復帰前の沖縄ロケ作品

2022年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

東映・警視庁物語シリーズ「警視庁物語 全国縦断捜査」は82分の長編大作、沖縄ロケ作品。
東京奥多摩で男の黒焦げ死体が発見される。遺留品のバンドのバックルが沖縄に関係あるもので、長田部長刑事(堀雄二)は沖縄へ飛ぶ。
沖縄本土復帰が昭和47年、本作は昭和38年の製作ですから、返還前の沖縄でロケされています。
脚本は警視庁鑑識課に勤務していたした長谷川公之のオリジナル。
飯塚増一監督は代表作と云える警視庁物語シリーズを4本監督しており、「警視庁物語 全国縦断捜査」はラストの迫力ある上野駅構内での大捕物と、沖縄本土復帰の願いが込められたドキュメンタリータッチの見応えある傑作です。

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papatyan

3.5冒頭からラストまで中弛みが無く、このシリーズの中でも屈指の出来。返...

2022年7月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

冒頭からラストまで中弛みが無く、このシリーズの中でも屈指の出来。返還前の沖縄、八郎潟干拓の最中の秋田といった当時の情景も興味深い。

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Mr. Planty
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