青春を返せ

劇場公開日:

1963年製作/89分/日本
配給:日活
劇場公開日:1963年5月12日

ストーリー

ささやかな木工業を営む益夫とBG一年生の敦子の兄妹は、互いに母を励ましながら将来に夢を馳せていた。隣家の美子は益夫の恋人、平和な毎日だった。そんなある日、未亡人殺人事件がもちあがり益夫が殺人容疑で連行された。事件当夜顧客の被害者宅に出入りしたこと、指紋、目撃者の証言、服地にしみついた血液模様、そして事件直後益夫とすれ違ったという職人高木の証言、万事が益夫に不利だった。無実を叫ぶ益夫を刑事は執拗に責めたて、デッチ上げの調書が作られ、益夫は死刑の判決を受けた。四年の歳月が流れた。上告も証拠不十分で棄却され、母は絶望のあまり自殺を計った。敦子はバーの女給になって昼間は証拠集めに奔走、その結果目撃者の証言はいずれも曖昧で根拠のないことが判り、高木がホシであることはほぼ間違いなかった。しかしそれ位ではどうにもならず、美子は益夫を待ち切れず嫁いで行った。七年の月日が経過し、次々に反証を得た敦子は最後の難問“服地についた血液”にぶつかった。だが、ルミノール反応は赤いバラにも反応することが判り、敦子の反証のノートがやっと日の目を見るときがやってきた。権威者の一の瀬弁護士が敦子の熱心な依頼を受け入れ、遂に最高裁に持ちこむことが出来た。敦子は兄に自供を強いた豊島刑事を訪ねたが、今では織物工場の守衛を勤め親子水入らずの生活を楽しむ豊島は冷たくつっぱねた。その帰途、敦子は砂利トラの前を横切った豊島の子を救って車にはねられた。折も折、最高裁が差し戻しの判決を下した。差し戻し裁判は豊島が拷問の事実を認めて益夫の無罪は確立、真犯人高木は熊本で逮捕された。翌日、釈放の日を待ちうけている益夫の許へ妹の死亡通知が舞い込んだ。益夫の慟哭が冷たい鉄格子をゆさぶった。

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