越後獅子祭り(1962)

劇場公開日:

解説

長谷川伸の原作を三村伸太郎が脚色、「花と野盗の群れ」の小沢茂弘が監督した人情股旅もの。撮影もコンビの伊藤武夫。

1962年製作/89分/日本
配給:東映
劇場公開日:1962年9月30日

ストーリー

江戸から越後へ通じる利根川添いの街道筋を十数年ぶりに故郷へ帰る片貝半四郎の姿があった。街道で仇討ちが起った。対峙するのは駒沢番十郎と浅井朝之助だ。だが、浅井が娘桜川小陣を楯にしたので、半四郎は両者へ割って入る。その隙に浅井は逃げた。半四郎は小陣の感謝の目差しを背に利根川の渡しへ向う。舟中で大喧嘩が起った。そのどさくさに弥十は半四郎の財布を盗む。その財布には半四郎が角兵衛獅子に売られた時の証文、瞼の父を尋ねる手掛りが入っていた。話かわって高崎の宿では弥十得意のイカサマ勝負の開帳中だ。沢井屋伝兵衛の娘小夜をカタにサイコロが振られようとした時、半四郎が分け入り二人を助けた。道すがら、半四郎は、土地のボス赤九郎一家の乱暴を受けている桜川小陣一座を救った。小陣の後援者に越後屋新右衛門がいた。彼は江戸の豪商で、以前伜を角兵衛獅子に売ったことを悔い小陣を伜がわりにかわいがっていた。ある居酒屋で、半四郎は伝兵衛が半四郎の財布を拾い彼に届ける途中、小夜の美貌に目をつけた浅井に殺されたことを知った。さらに半四郎は新右衛門こそ瞼の父であり、小陣が初恋の人であることを聞いた。祭り太鼓にのって舞い狂う吉例の獅子舞……。父を尋ねた半四郎に対し、新右衛門は律義な商人気質から態度は冷たかった。悲しさの余り半四郎は、境内の赤馬の賭場に乗り込み小夜を救い出した。そして、半四郎は意地と度胸の長脇差剣法で赤馬一家を血祭りにあげ、さらに半四郎の介添で駒沢も浅井を斬って仇討の本懐をとげるのだった。芒が秋風になびく街道筋を、三度笠を目深にかぶった旅鴉が去って行く……。泣いて非をわびる越後屋と、抱きすがる小陣の情をふりきって、あてもなく旅立って行く半四郎だった。

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