べらんめえ長屋 喧嘩纏

劇場公開日:

解説

「千姫と秀頼」の高橋稔のオリジナル・シナリオを、「壁の中の美女」の大西秀明が監督した喜劇・江戸人情噺。撮影は「丹下左膳 乾雲坤竜の巻」の鈴木重平。

1962年製作/日本
劇場公開日:1962年2月7日

ストーリー

達磨長屋の長兵衛は腕利きの大工だが、酒とバクチが玉にキズ。道具箱を質に入れて仕事に出られず、女房お徳と夫婦喧嘩の絶間がない。気立ての優しい一人娘のお久には、新介という恋人がいる。め組の梯子持ちで生一本の江戸ッ子だが、酒に呑まれるのが欠点だ。新介は早く世帯を持ちたいというのにお久が返事を渋るのは父が飲んだくれだからである。きょうもバクチで負けたことから、長兵衛とお徳がつかみ合いになった。思いつめたお久は新介に二十両の金策を相談し、新介は頭の新門辰五郎に借金を申し込んだが、断られた。辰五郎は新介に、奉行所から手当金二十両を受け取って来いと命じた。お久は父の出入りしている吉原の佐野槌の女将に借金を頼んだ。その金で質屋から大工道具をうけ出し、父に仕事をして貰いたい。一年経って返せなかったら自分の身を売る、という孝心にうたれた女将は、長兵衛を呼んで二十両を渡した。娘の気持ちに泣いて更生を誓う長兵衛であった。一方、新介は奉行所から受け取った二十両を懐にして帰る途中、持前の侠気が仇となり、旗本六法組の連中に叩きのめされ、金を奪われてしまった。佐野槌を出た長兵衛は気絶した新介を娘の恋人とは知らずこの男を助けるため二十両を与え名も告げずに走り去った。娘が身売りした金を知らぬ男にやったと聞いたお徳は逆上した。辰五郎に二十両を渡した新介は「お前に貸してやる金だ」といわれ事のいきさつを白状した。佐野槌の店では、泥酔した六法組の面々がお久に眼をつけて無理難題。駈けつけた辰五郎、新介、め組の連中が六法組を叩き伏せた。とり戻した二十両と共に、お久が辰五郎の手で長兵衛のもとに届けられた。まもなく、新介とお久の祝言が長兵衛の家であげられた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る