闇に消えた使者

劇場公開日:

解説

「百万人の小説読切」所載の荻原秀夫原作を、「紅の銃帯」の中西隆三が脚色、「明日が私に微笑みかける」の山内亮一が監督したアクションもの。撮影は「兇悪の波止場」の萩原憲治。

1962年製作/66分/日本
配給:日活
劇場公開日:1962年3月18日

ストーリー

前橋刑務所から出て来たやつれた男。五年前縄張り争いから花村組の社長、花村を殺した西堀である。彼は再び出ていく世間に不吉な予感を感じないではいられなかった。予感は的中し、東京へ帰ったその夜、何者とも知れぬ男におそわれ、車に押し込まれた。車が走るや、後からとばして来た車から銃弾が……。それも無事にのがれ、西堀は兄貴分の酒田が経営するキャバレー、ユーカリを訪れた。そこには酒田と恋仲の妹トシ子を託してあった。しかし酒田の話は意外だった。トシ子がトランペット吹きと駆落ちしたというのである。西堀は妹の行方を探したが、どうしてもつきとめることが出来なかった。そんなある日、花村組の残党から西堀あてに復讐の挑戦状が舞い込んだ。花村組にねらわれつづける西堀を二度も助けた黒眼鏡の男。彼の口から西堀は妹のことをはじめて知った。彼が酒田の身替りに刑を受けている間に、酒田はトシ子をボロ切れのように捨てたあげく、麻薬患者にしていたのだ。出所した西堀が、たびたび危険にさらされたのも、すべて酒田の計略だった。西堀と、花村の遺児健一と、花田の乾分だった黒眼鏡の男の三人は、直ちに酒田を襲った。倉庫の地下室にとじこめられたトシ子を救いに駆けつけた西村は、その惨状に目をおおった。廃人同様の女たち、酒田は麻薬を与えて売春させていたのだ。変り果てたトシ子に西堀は無言の涙にくれるのだった。やがて警官隊の到着で酒田一味は一網打尽に逮捕された。

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