かげろう侍

劇場公開日:

解説

「反逆者」を監督した伊藤大輔の原作を「お馬は七十七万石」の松村正温が脚色。「小太刀を使う女」の池広一夫が監督した推理時代劇。撮影は「鯉名の銀平(1961)」の武田千吉郎。

1961年製作/88分/日本
配給:大映
劇場公開日:1961年1月19日

ストーリー

南町奉行所の同心喜多弥兵衛の息子弥十郎は、まだ部屋住みの身だが、酒と女とバクチに目がない道楽者。両替屋の娘でお珠という許婚がありながら揚子屋のお光とも逢曳きを楽しんでいる。こんな弥十郎に奉行所から呼び出しがあった。沼津藩のお家騒動にからむ奉行所の重要書類が虎鮫の寅吉という賊に盗まれたため、箱根を越えるまでに召し捕えて取り返せというのだ。お光への手切れ金ほしさに、弥十郎はこの大役を引き受けた。遊び人に変装した弥十郎は箱根山中に急行、福乃屋に泊った。長雨続きと山崩れで足止めをくった泊り客で超満員だが、犯人はこの中にいるにちがいない。さて泊り客は目つきのよくない浪人風の須賀半九郎、濃艶な芸者風のお恵、赤ん坊連れの浪人百崎百之助、金三とお志保の飴屋夫婦、口の不自由な舅と乳呑児を抱えたお千小間物屋の万吉、お島夫婦、薬屋の茂兵衛、無職渡世の竹造とおちか、金銀仲買人の丑松、講中の巳之吉、佐助など--いずれもいかがわしい人物ばかり。そこへ、許婚お珠が女中になりすまして現われたのには、弥十郎も驚いた。捕物マニヤのお珠は、弥十郎を出し抜いて鼻をあかそうという魂胆である。犯人の手がかりさえつかない福乃屋に、三つの殺人事件が相ついでおこった。須賀半九郎が背中を刺されて変死、芸者風のお鯉が湯元小屋で滅多突きにされ、佐助と巳之吉が浴室で袈裟がけに斬り殺されたのだ。一方、小田原藩の与力小窪の協力で泊り客を探るうち、お珠は足をすべらせて二階から落ちたが、弥十郎はこれを手がかりとして犯人わり出しに重要なヒントをつかんだ。しかし、山崩れも回復し、足どめの解ける日も近い。そして犯人は。

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