渦(1961)
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渦(1961)

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解説

井上靖の新聞連載小説を笠原良三と富田義朗が共同で脚色「浮気のすすめ 女の裏窓」の番匠義彰が監督した文芸編。撮影は「太陽が目にしみる」の生方敏夫。

ストーリー

伊沙子は夫の帰宅が遅いある夜、警察からの電話で、山西光一を署まで引取りにでかけた。光一は戦災孤児で、以前知人に頼まれて就職の世話をしたことのある少年だった。その光一が、少年仲間の恐喝に加わって補導されたのだ。洋画輸入会社の社長で、仕事以外には冷淡な夫の洪介は、そんな妻の善意を不快がった。洪介の所へ出入りし、翻訳の仕事などを手伝っているりつ子は、ひそかに洪介を愛していた。光一は国際航業の給仕として働くようになった。ある時、エレベーターボーイの九平に、伊沙子に買って貰ったセーターを汚され、九平を殴った。九平が死んだと思った光一は、伊沙子の家に現われた。彼女は光一を旧知のピアノ教師鳥巣の所へ泊めた。翌日、国際航業へ行き、副社長の吉松に面会した。りつ子は吉松の姪であった。鳥巣が伊沙子をドライブに誘った。光一が世話になっている手前、辞退できなかった。鳥巣の伊沙子に対する態度に光一は怒りを感じた。りつ子は見合いをした夜、洪介の会社へ出かけた。伊沙子から電話がかかった。応待したりつ子の声に、伊沙子は電話を切った。彼女は家を飛び出し、光一の所へ行った。光一は、芝の増上寺の境内で、この前の相手と決闘するという。伊沙子は鳥巣を呼び出し、現場に赴いた。乱闘にまきこまれ、怪我をした。事件が新聞にのり、洪介は記事の中にアベックという活字を見つけて伊沙子を責めた。ある日、伊沙子は一枚の紙片を発見した。りつ子の手紙だった。「何事もなかったことと思って下さい。これでお別れします。いつぞや申上げた人と結婚するつもりです。今日かぎりお会いしないことにします」。伊沙子のショックは大きかった。伊沙子は鳥巣に旅行を誘われていた。その誘惑に応じようと思った。東京駅へ向かう伊沙子を光一が追った。鳥巣の姿を見た光一は彼を刺した。--それから何日か経って、西へ走る列車の中に伊沙子の虚ろな姿があった。車掌が電報を渡した。光一のことは吉松が引きうけ、洪介も後から追いかけてくるというのだ。...

スタッフ

監督
脚色
笠原良三
富田義朗
原作
井上靖
製作
山内静夫
撮影
生方敏夫
美術
浜田辰雄
音楽
牧野由多可
録音
小林英男
照明
豊島良三
編集
大沢しづ

キャスト

作品データ

製作年 1961年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 90分

提供:株式会社キネマ旬報社

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