天使が俺を追い駈ける

劇場公開日:

解説

小野田勇の脚本を「野郎! 地獄へ行け」の井田探が監督したアクション喜劇。撮影は「少女」の中尾利太郎。

1961年製作/68分/日本
配給:日活
劇場公開日:1961年1月21日

ストーリー

化粧品会社のセールスマン三木本六兵は、つくづく世の中が厭になっていた。成績は最低、喫茶ガールのユメ子には振られ、友達の借金五十万円まで背負いこみ高利貸の金丸に追い廻される始末に自殺を思いたった。アパート希望荘の自室で、六平は自殺を決行しようとするがどれもうまくゆかない。そこに現われたのが殺し屋ヌーベルの莫。どうぞ殺して下さいという六平に、金にならない殺しは出来ないが、ちょっと俺達の会社に来いと連れて行かれたのが殺人請負会社。そこで、エリという妖艶な美人と臨時の夫婦にされ、生命保険会社に連れて行かれて五百万円の契約をさせられた。大河原殺し屋社長は六平に香典として十万円をくれた。二、三日のうちに殺し屋によって殺されるのだ。この世の名残りにとエリはナイトクラブ・エンゼルに六平を連れて行った。そこでは何と、六平が顔見知りのエレベーターガール久美が、高利貸金丸に言い寄られて困っていた。母親の入院費を借りたために難題を吹きかけられているのだ。六平はポンと十万円を投げ出した。それからエリに案内されて、地下の賭博室に入った六平は、ルーレットでたちまち八百万円も儲けてしまった。その時、突然、警察の手入れがあったが王竜伯という謎の中国人に助けられた。翌日の希望荘では、六平の人気は大変なものである。いままでハナもひっかけなかった管理人親娘をはじめ、女給のたまみ、更にはユメ子までが六平の部屋に来て愛敬をふりまいた。とにかく金丸の借金五十万円もポンと払う景気のよさである。久美は六平から事情をきいて至急殺し屋との契約を止めるよう真剣にすすめた。六平もまた久美の言葉に生きることを考えはじめたのだが、殺し屋の計画は進められていた。車に轢かれそうになったり、部屋には時限爆弾が仕掛けられてあったりするが、不思議に六平は助かった。そんな頃、殺し屋の国際会議が日本で開かれていた。香港リリーから北極のイヌイットの殺し屋までが集った。その席上で六平暗殺の話が出た。そんなに殺しにくい人間がいるときいて各国の殺し屋が腕を振うことになった。殺しコンクールである。必死になって逃げ廻る六平。その時、殺し屋会社の内情を探っていた王竜伯実は香港警察特別Gメンの手によって一味は一網打尽となってしまった。六平は久美と明るい将来を築こうと誓い合うのだった。

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