雨は知っていた
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雨は知っていた

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解説

殺人犯に仕立てられた母の無実を、娘の手によって暴いていくサスペンス映画。脚本は「喜劇 昨日の敵は今日も敵」の石松愛弘と「二人だけの朝」の長野洋。監督は昨年六月にも「悪魔が呼んでいる」と「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」を同時に監督した山本迪夫。撮影は「おくさまは18歳 新婚教室」の鷲尾馨がそれぞれ担当。

ストーリー

佐久間みどりは、六本木でクラブ「エル」を経営する母章子に大切に育てられた。母ひとり娘ひとりながらみどりは幸せな日々を送っていた。この物語の発端は雨の日だった。みどりの十九歳の誕生日に、一緒に食事をするという約束を破って章子が失踪してまったのだ。「エル」の支配人横田は、章子が大平機械の技術部長の西本という男から電話を受けて出ていったことを告げた。みどりは西本家を訪ね、お手伝いの少女から、西本がNアパートで女と同棲していることを教えられた。早速Nアパートを訪ねたみどりは西本の部屋から飛び出してきた男とぶつかりそうになった。男は逃げた。部屋の中には西本の死体だけが転がっていた。みどりは警察で逃亡した男のことを証言したがアパートで西本と一緒に生活していた相手が章子であり、みどりがその娘であることを知った警察はみどりの証言を信用しなかった。殺人容疑者として章子は全国に指名手配され、みどりが見た男の存在は忘れ去られた。しかし、男の方では唯ひとりの目撃者であるみどりのことを忘れてはいなかった。みどりの生命は危険にさらされた。自宅の前で自動車にひき殺されそうになったが、谷沢という太平機械の営業部の青年に救われた。西本の部下だった谷沢は、みどりと共に真犯人追求を約束をするのだった。彼は、母に愛人がいたことでショックを受けているみどりをなぐさめる。ある日、ひとり悲しみに沈むみどりのもとに章子から電話が入った。みどりは藤田の手引きで警察の尾行をまき、遊園地で章子と会った。久しぶりに母に会えたのもつかの間、自分は犯人ではないといい残したまま章子は張り込んでいた刑事に逮捕されてしまった。章子は殺人罪で告訴された。章子は西本を殺した犯人に復讐しようと逃げたのだが、アリバイは立証されず情況証拠はことごとく彼女に不利なものばかりだった。西本は太平機械の機密を握ったまま他社に移ろうとしていた矢先だけに、会社の派遺した殺し屋が殺したという可能性が強い。事実、味方のはずの弁護士橋爪までが、太平機械の秘密にふれるとみどりの生命がないと被告を脅迫した。みどり可愛さのあまり、章子は犯行を認めてしまうが、みどりは法廷で、目撃した男のことを証言した。その夜からみどりの周囲に危険な出来ごとが頻発した。ベッドに猫の死体が放り込まれたり、怪しい人影が寝ているみどりの首をしめつけたりした。身の危険を感じたみどりは、事件を警察に訴えるが誰ひとりとして信じる者はなかった。絶望したみどりを見て谷沢の胸は痛んだ。谷沢は、太平機械の命を受けて、殺された西本が持っていたマイクロフィルムを捜し出すためにみどりに近づいたのだった。谷沢は、みどりに全てを告白し、最後の切り札として、章子から教えられたフィルムを使うことを決心した。縫いぐるみの中にかくされたフィルムをエサに、谷沢は真犯人を油壷のヨットハーバーにおびき出した。しかし、正体を現わした殺人鬼上村と横田のために、みどりと谷沢は高速艇に閉じ込められてしまう。艇は島めがけて突っ走る。激突寸前、谷沢の活躍で難をのがれ、上村と横田は逮捕された。上村は会社の命令でフィルムを取りにゆき、なりゆきで西本を殺したのだ。横田も仲間だった。母が拘置所を出る日、みどりと谷沢がそれを迎えた。...

スタッフ

監督
脚本
石松愛弘
長野洋
製作
田中文雄
撮影
鷲尾馨
美術
育野重一
音楽
佐藤勝
録音
刀根紀雄
照明
平野清久
編集
近藤久
助監督
今村一平
スチル
秦大三

キャスト

作品データ

製作年 1971年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 84分

提供:株式会社キネマ旬報社

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