ヒロシマのたたかい はだしのゲン PART3

劇場公開日:

解説

中沢啓治原作の同名人気劇画の映画化三作目。広島への原爆投下までを描いた一作目、原爆投下直後を描いた二作目に続く三作目は被爆後の二年間の出来事を追う。脚本・監督は「茗荷村見聞記」の山田典吾、撮影は佐藤昌道がそれぞれ担当。

1980年製作/128分/日本
配給:その他
劇場公開日:1980年7月5日

ストーリー

父の大吉、姉の英子、弟進次を失った中岡ゲンと母・君江の借り住いに兄の浩二と次兄の昭が帰ってきた。父に代って一家を支えていかねばという浩一の心いきに君江はうれし泣き。その君江は、八月六日、ピカの日に友子という赤ん坊を産み落としていた。ゲンと仲良しの隆太は友子を死なせないために、MP営舎に忍び込み、ミルクを盗んだ。ところが、それはミルクではなく、ペンキだった。しかし、その盗みが縁で、二人は復員兵の大場のグループに入った。その後も盗みを働いていた二人は、大場が孤児たちを使って稼いでいたことを知り、隆太は大場を射殺してしまう。大場と対立するヤクザ岡内にかくまわれた隆太はゲンの家に大金を届けると姿を消した。やがてゲンは学校に通いはじめ、そこでボスになる。一方、中岡家では友子がさらわれてしまい大騒ぎ、実は民吉と春という夫婦が被爆の日に子供を失ってしまい死の床で子の名を呼ぶ春の姿に民吉は思いあまって友子をさらったのだ。春は友子を抱いて死んでいく。全てを知ったゲンは民吉を許すのだった。その友子も原爆症に冒されていて、アメリカの薬があれば助かるかもしれないときくが、中岡家では買えない高価なものだった。八方手をつくしたゲンは朴さんから一万円を貰い、薬を買って家に走った。しかし、友子はすでに息絶えていた。ゲンは母の胸の中で泣きくずれるのだった。

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スタッフ・キャスト

監督
脚本
山田典吾
原作
中沢啓治
製作
山田典吾
プロデューサー
山田火砂子
内田有作
撮影
佐藤昌道
美術
木村威夫
音楽
平尾昌晃
録音
橋本泰夫
照明
平田光治
編集
浦岡敬一
助監督
松井稔
スチール
金子哲也
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映画レビュー

3.0ゲン役の原田潤が歌うラストの曲は凄い!夢に出てきそうな・・・

2018年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 桜木健一が一人演技派として頑張っていて、浮いている。というより子供たちの演技が全くなっていないのだ。特に野村という女の子はひどいもんだ。ラスト近くの朴さんのエピソードや予科練での浩二のエピソードが一番良かったかもしれない(『月光の夏』に繋がるような話)。ケーシー高峰やタモリ、赤塚不二夫その他の意外な人が出演していて面白い。

 特にこの第3部に当る部分は独立したエピソードという雰囲気があるので、やはり原作漫画をそのまま映像化している感が否めず、もっと感情移入しやすい映画らしい脚本にしてほしかった。何よりも、この第3部を作る必要性があったのだろうか?

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kossy

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