劇場公開日 1977年4月29日

ドカベン(1977 鈴木則文)のレビュー・感想・評価

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3.0そっと教えてくれる作品

2022年10月22日
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楽しい

小学生の時のドカベンブームにおいてアニメ化は当然という反応だったが、実写映画化は我々ガキ共でさえ何も期待していなかった。

あの原作漫画を実写で表現出来るとは思えないし、そもそもマンガの実写化がファンの期待に応えたことは昭和時代であっても皆無であったから。

しばらくして、土曜の午後にテレビ放映されたのを観たが、あまりの棒とバカバカしさに腹が立ったのを覚えている。

ところが大人になって久々に観ると、これが面白い。
オススメする気はさらさら無いが、則文ワールドの攻撃を浴びた者なら自然に笑みがこぼれてくる。

劇中、「お前、正気か?!」というセリフがあるが、どこに正気なやつが居るのか。

子ども人気を当て込んで作るのなら、わかる人にしか楽しめない監督を起用している時点で狂気の沙汰だよ。

なにも求めなくていい映画が、ここにある。

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K・M

3.0水島新司先生を偲んで

2022年1月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

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原作既読
原作は『野球狂の詩』の水島新司
監督は『トラック野郎』シリーズ『温泉スッポン芸者』『パンツの穴』の鈴木則文
脚本は『空手バカ一代』の掛礼昌裕

熱血青春コメディー

右投げ左打ちの天才強打者で名捕手の超高校級高校球児山田太郎が主人公の野球漫画が原作
しかし山田がまず入部したのは野球部ではなく柔道部
原作も最初はそうだった
そういえば『タッチ』の上杉達也も野球部の前にボクシング部に入ったっけ

ドカベンと岩鬼と長島徹はオーディションで選ばれた
橋本と永島はド新人で今回が俳優デビューのためか演技がメチャクチャ下手クソ

その一方で若手ながら役者経験が豊富な高品正広は見事に岩鬼を演じきっている
原作以上に岩鬼だった

岩鬼が美女として憧れるブス夏川夏子演じるマッハ文朱がブスメイク
原作は団子っ鼻のぽっちゃりさんだが

高校生を演じている俳優の皆さんがどう見ても高校生に見えない
るいを演じる深津絵里とは違う意味で清々しいくらいの開き直り
剣道部の顔つきがやばすぎる
しかしそんな面々を圧倒するのが殿馬一人を演じた名優川谷拓三その人である
鈴木則文名監督の演出も手伝って衝撃的映像の数々

山田のじっちゃんに吉田義夫
岩鬼の父親に小松方正
校医の亀田に南俊明
担任の先生に佐藤蛾次郎
明訓高校野球部監督に中田博久

原作者の水島新司先生と息子の新太郎も映画出演
先生は元プロ野球選手で明訓高校野球部新監督徳川を演じている
当時子供だった息子は野球少年を演じている

脇役では南俊明の出鱈目ぶりが面白かった

野球を始めた途端に本編はすぐに終わってしまった

里中は登場しない

続編はない

ドカベンで野球をじっくり味わいたいなら原作を読もう
アニメを観よう

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野川新栄