街は虹いろ子ども色

劇場公開日:

解説

田舎から東京へ引っ越してきた少女と東京の子どもたちの友情と成長を描く。脚本は「母さんの樹」の山形雄策と「ボクちゃんの戦場」の大澤豊と、小林佐智子が共同で執筆。監督は「ボクちゃんの戦場」の大澤豊、撮影は「い・ん・び」の野田悌男がそれぞれ担当。

1987年製作/98分/日本
原題:Rainbow City-Tokyo
配給:共同映画=独立映画センター=東京フィルムズ=にっかつ児童映画配給協議会
劇場公開日:1987年12月10日

ストーリー

東京・新宿の高層ビルを望む一角に古い街並がある。そこにヒロシ(小学5年)や腕白なテツ(小学6年)とその仲間たちが住んでいた。あるときジュン(小学5年)という明るく快活な女の子が転校してきた。彼女はヒロシやノブ、ユカリなど低学年の子供たちともすぐ仲よくなった。ジュンの父・龍太郎は画家で、子供たちのために日曜アトリエを開いた。楽しそうに遊ぶジュンやヒロシたちを見て、面白くないのはツッパリのテツたち。街はずれに“お化け屋敷”と呼ばれる古ぼけた家がある。そこには太田漢という坊さんが孫のクウという男の子と住んでいた。漢じいさんやクウと知り合ったジュンとヒロシたちは、屋敷の庭を借りて「ベットサービス・カンパニー」をつくり、犬や猫など家で飼いたくても飼えない子供たちのために預かることにしたのである。たちまち街で評判になり、庭はいろいろな動物でいっぱいになった。あるときテツのグループが嫌がらせに爆竹を鳴らしながら殴り込んできた。逃げまどう子供たちや動物で、街は大騒ぎ。その上焚火が燃えひろがりボヤまで起こしてしまった。「ペットサービス・カンパニー」は一転して住民から非難を浴びるようになった。ジュンの親たちは理解を示してくれたが、だんだん子供たちは散り、ヒロシもやる気をなくし、ジュンはがっかりするのだった。しかし、その間クウと意外にもテツが残った動物の世話をしてくれていた。テツも騒ぎを起こしたことを反省しているのだ。「ペットサービス・カンパニー」を再開しようとしたが屋敷のある土地は大手の不動産会社に売られており、勝手に使用することはできなくなっていた。漢じいさんやクウもいずれは立ち退かなければならない。その売買には地元の不動産屋であるテツの父・忠もからんでいた。強引な工事が始まろうとするとき、子供たちは地元の大人たちの応援を得て座り込みを始めた。テツも親父に工事の中止を頼むが受けつけてくれない。しかし、子供たちの情熱に打たれたのか一部始終を見ていた不動産会社の人が当分の間自由に使ってもいいという許可を出してくれた。その後、ヒロシは神戸へと引っ越して行ったが、ヒロシとジュンは少年団のサマーキャンプで再会するのだった。

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