団鬼六 緊縛卍責め

劇場公開日:

解説

同じ男から調教を受けマゾになった姉妹の姿を描く。団鬼六の原作の映画化で、脚本は松本功と団鬼六、監督は「団鬼六 縄責め」の関本郁夫、撮影は「イヴちゃんの姫」の米田実がそれぞれ担当。

1985年製作/74分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1985年1月15日

ストーリー

二十四歳の牧野綾は銀座に高級クラブを構える美貌のママだ。しかし、綾には人知れぬ暗い過去がある。三年前、デパートの店員だった綾は、雨の中で早見という男に声をかけられ、処女を奪われる。そこで、この体を使って、銀座でのし上がってみないかと誘われる。夜の蝶に変身した綾を、早見は熱海に誘い、そこで稲丸という男を紹介する。サディストの稲丸は女調教師で葉子に綾を責めさせる。それから三年、パトロンとなった稲丸との屈辱的セックスとひきかえに、綾は銀座のクラブのママとなったのだ。ある日、綾が出勤すると、カウンターで踊る女がいた。女は綾の妹の玲子だった。野心を抱き上京して来た妹に、綾は田舎に帰るように説教する。そんな玲子に早見が接近した。その夜、二人は体を重ねた。そして数日後、六本木のある店で、鉄格子の檻の中で玲子が鞭の唸りに身をくねらせていた。今や玲子はSMのスターになっていた。六本木のSMクイーンの噂を聞いた稲丸は綾を連れて店に行った。玲子の姿に身を乗り出す稲丸。一方、綾は妹にまで手を出したと早見に食ってかかった。稲丸は玲子のパトロンとなり、綾と玲子が姉妹であることを知って一層の喜びを得た。稲丸を間に、姉妹は熱海で再会した。挑戦的な玲子に、綾は、早見に自分を縛るように命ずる。秘所も露わに天井から吊るされる綾は、悦楽の予感に身を震わせる。早見の鞭が白い肌に赤い線を描いていく。迫真の光景に、玲子は“やめて”と叫んだ。去っていく玲子を見送りながら、綾は早見ともう一度やり直す決意をした。

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