月と太陽

劇場公開日:

解説

妻子を捨ててジャカルタへ出た男が、やがて町に嫌気がさして帰省する物語。インドネシアの映画人として国際的に著名なスラメット・ラハルジョ・ジャロットの監督デビュー作でもある。タイトルの「月と太陽」とは、主人公バグスを巡る二人の女、村の妻アユ(月)と町の娼婦パイトゥン(太陽)のこと。月と太陽は協力して各々の場所を守っていなければならず、そのバランスが崩れると、日食月食のような災いが起きてしまうという発想のもとに、都会と地方の隔たりを描いた。製作はボブ・ハルアント。撮影はタントラ・スリアディ。音楽はフランキー・ラデン。美術はユディ・スブロト。

1980年製作/インドネシア
原題:The Moon and the Sun Rembulan Dan Matahari
配給:アルゴプロジェクト
劇場公開日:1993年2月14日

ストーリー

ジャカルタの歓楽街。ある日、バグス(ジャゴ・サソンコ)は覆面をした泥棒を捕まえるが、子供に服を買ってやるために盗みを働いたと知って同情し、金を与える。ところが、自分もまた、恋人だった売春婦のパイトゥン(クリスティーヌ・スカンダル)に金を盗まれて愕然とする。バグスはジャカルタの生活に嫌気がさして、七年前に妻と子供を捨てて飛び出した村に帰る決心をする。バグスがこっそり村に帰ってくると、妻アユ(ヌンキ・クスマストゥティ)はアトモ(ストボ・ハーエス)という男と再婚していて、村には派閥争いが起きていた。スンクニ一派の妨害から村人を救うために、クルト村長(ハサン・サヌシ)はスンクニを呼び付けて非難する。その晩、バグスが村に帰っていることが村人に知れた。数日後、パイトゥンが突然バグスを訪ねてきて、村人たちの前で大胆な振る舞いをする。バグスは戸惑い、口論となり彼女を殴る。彼女はアユの家に逃げて、助けを求めた。アユは彼女に自分とバグスとの関係やアトモの子を身ごもっていることなどを語り、パイトゥンにバグスと結婚することをすすめる。スンクニは改心して村のために、尽力することを誓い、祭りが行われた。アユはアトモの子供を生んだ後に息を引き取る。

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