フロント・ページ(1990)

解説

経営危機に直面する雑誌を立て直すために奮闘するスタッフたちの姿を描くコメディ。監督・脚本はフィリップ・チャン、エグゼクティヴ・プロデューサー・脚本はマイケル・ホイ、撮影はアンディ・ラム、音楽はチョウ・カイサンとサミュエル・ホイが担当。

1990年製作/香港
原題:Front Page 新半斤八両

ストーリー

ゴシップ専門のタブロイド雑誌『内幕』は経営の危機に直面していた。でっち上げの報道やエッチな露悪主義の大衆雑誌に人気を奪われ、部数は落ちるばかり。態度ばかり大きくて気のきかないスタッフのモラルは低下の一途をたどり、さらに悪いことに建物の抵当切れがあと3ヵ月に迫っていた。編集長兼オーナーのホイ(マイケル・ホイ)はどうにかして『内幕』の売上げを伸ばそうと、スクープをでっち上げることにした。おつむは弱いが気の優しいカメラマンのフライ(リッキー・ホイ)と、頭の切れるビル(サミュエル・ホイ)を雇って作戦開始。ターゲットはショービジネス界でセンセーションを巻き起こしている人気女優サン(キャサリン・ハン)だ。サンは近く香港の金持ち青年との結婚が予定されている。そこで、実際には存在するはずもない彼女の隠れた恋人をスクープすることにした。しかし純真で暖かい心の持ち主であるサンにビルは心を奪われてしまったため、彼女を罠に陥れられなくなってしまった。これ以上はスクープ作りに協力出来ないと言い出すビルに対し、ホイは『内幕』を売るためにこのスクープは絶対必要だと主張し、作戦を続行した。ようやくスクープ写真を撮り、雑誌掲載を前にしたとき、良心の痛みに耐えかねたビルが写真を盗んで逃げ出す。ビルを追うホイも強盗の一味に出喰わし、自らの命も危うい目に遭うが、幸運とまぐれのおかげで、昔ながらのタブロイド雑誌の安泰となるのであった。

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