愛の瞬間

劇場公開日:

解説

失われた愛の喪失に苦悩する、ある写真家の放浪を描くドラマ。製作はドゥニ・ロベールとロビン・スプライ。イヴ・ナヴァールの原作を基に、監督・脚本は「アンヌ・トリステール」のレア・プール、共同脚本はマルセル・ボーリュー、撮影はピエール・ミニョー、音楽はオズワルド・モンテスが担当。出演はマチアス・アビッシュ、ジョアンヌ・マリー・トランブレーほか。

1988年製作/92分/カナダ・スイス合作
原題:A Corps Perdu
配給:俳優座シネマテン
劇場公開日:1990年5月26日

ストーリー

残虐なニカラグアの取材からモントリオールに戻ってきた写真家のピエール(マチアス・アビッシュ)は、10年間一緒に愛情生活を送っていたダヴィッド(ミシェル・ヴォワタ)とサラ(ジョアンヌ・マリー・トランブレー)が、何も告げず引っ越したことにショックをうけ、次の戦場を舞台にしたルポの仕事を捨て、モントリオールでフォト・エッセイを綴る決心をする。ピエールはダヴィットとサラに詰め寄るが、ふたりは理由をはっきり告げようとしない。ただサラはダヴィッドとの間の子供を身ごもっていて、ふたりは新しい生活を始めていた。そんな時ピエールは、カンタン(ジャン・フランソワ・ピシェット)という聾唖の若者と出会う。ピエールの心に触れることができるのは、もはやカンタンだけだった。そして一冊の写真集が出来あがった時、少年の時の記憶から決別するために、ピエールは病院に篭もる。そしてそこから退院した時、ピエールはダヴィットとサラへの追憶から解放されるのだった。

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