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解説

「望郷(1937)」「地の果てを行く」のジャン・ギャバンと彗星的に出現した新人女優ミシェール・モルガンとが主演し、「地の果てを行く」「戦いの前夜」のピエール・ルノワールが共演する映画で、ジャン・マルテ作小説から「地の果てを行く」「我等の仲間」のシャルル・スパークが脚本を執筆し、フランス映画界の古参の一人であるモーリス・グレーズが監督に当たり、「望郷(1937)」「地の果てを行く」と同じくジュール・クリュージェがマルク・フォサールと共に撮影した。音楽はアンリ・トマジが書いている。助演者は「望郷(1937)」のサテュルナン・ファーブル、ルネ・ベルジュロン及びガストン・モド、舞台出のルイ・フロランシー、ジュリアン・カレット、「モンパルナスの夜」のジナ・マネス、ピエール・マニエ、ジェニー・ブリュネー等である。なおクリュージェは演出補佐にも任じている。

ストーリー

テッド・レナールは豪州ブリスベーンで、我身を守る為に卑怯な男を殺した。そこへ被害者の情婦アンナが現れたが、何故か彼女はテッドを逃がしてくれた。そして彼はポートランド号の船長ジョリフに頼んで其の船に乗り込む事になった。警部アボイの目を逃れて船は出港したが、この船はメキシコ革命軍の武器密輸船で、もし軍艦に見つかった場合はテッドが船長の身代わりになる約束であった。途中船は絶海の珊瑚礁に寄った。そこには文明を逃れた老イギリス人ホブソンが居て、平和な島の幸福な生活を説いた。島を離れてメキシコへ近づいた時、船は水雷艇に追跡されたが濃霧を利して無事に逃れ、武器を革命軍に引き渡した。かくしてメキシコを離れた船が着いた港は、又も豪州のブリスベーンであった。テッドはアンナを尋ねたが彼女の姿は見当たらず、他の町で工場に働いている時、酒場でアボイの姿を発見したので、窓から逃れて奥地の山中へ走った。そして或小川の近くに一軒のあばら屋を見つけた。そこには嫌な結婚を強いられたので逃げて来たという若い娘リリアン・ホワイトが一人で居た。テッドもこの家に人目を避けて住んでいるうち、二人の心は次第に近よって行ったが、或日そこへ姿を現したのは警部アボイだった。其の時テッドは始めて彼の殺した男は懸賞金付きのお尋ね者で、彼は無罪であった事を知ったが、同時にリリアンはアボイの姿を見て逃走した。彼女も不図した事で人を殺しこの山中に身をかくしていたのだった。其の頃街には猛烈な伝染性熱病が流行し、リリアンが街の知人の家で重態に陥っているのをテッドは発見した。すでに危ない所を医師を連れて来たのはアボイである。街の病気も治まり、テッドがリリアンを連れてポートランド号へ乗った時、二人は又もアボイに見つかったが、警部は船長ジョリフに向かって、「リリアンは熱病で死んだ」と言うのであった。感謝の眼でアボイを見送りながら、テッドとリリアンは珊瑚礁に新生活を求めて出発した。...

作品データ

原題 Le Recif de Corail
製作年 1939年
製作国 フランス

提供:株式会社キネマ旬報社

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