憧れの君よ

解説

「イレ・シャルマン」と同じくアンリ・ギャラとメッグ・ルモニエが主演するオペレット映画で、「不良青年」のジャン・ボワイエが自ら書卸し、監督したもの。音楽は「みどりの園」「不良青年」のジョルジュ・ヴァン・パリスが作曲し、「忘却の砂漠へ」「南の誘惑(1937)」のロタール・ブリューネが編曲指揮し、撮影には「会議は踊る」等で助手だったオットー・ベッカーが当たった。助演は「女だけの都」「不良青年」のアレルム、「赤ちゃん」のナーヌ・ジェルモン、「ドン・キホーテ(1933)」のマディー・ベリー等で、「巴里の女」「赤ちゃん」のリュシアン・バルウがルモニエ、ギャラと同格で主演している。

1938年製作/フランス
原題:Ma Soeur de Lait

ストーリー

銀行家の娘モニックは偶然の事から映画スター、ジャック・ロランの乳姉妹イザベルが田舎に居て、永く逢わないでいるのを知った。そこで彼女はロランに近づく手段として田舎娘に変装し、イザベルと名乗って彼の家へ行った。ロランの秘書であり親友であるシプリアンは、ロランの愛人である尊大なイレーヌを大嫌いなので、彼女を困らせるために此の田舎娘を同家に滞在させる事とした。果たしてイレーヌは激怒する。ロランは此の乳姉妹に対して少しも注意しようとしないので、冷遇されたモニックは色々と罪な悪戯をやってのける。立腹したロランは、直ちに此の田舎娘を両親に引き取らせる決心をした。その為にモニックの詐欺は暴露したが、彼女は先手を打って早くも姿を晦ましてしまう。そして其の後も色々な策を設けて彼に近づこうと試みるが何れも失敗に終わったので、先ずシプリアンを味方に抱き込まなければ成功は覚つかないと思って彼と仲良しになる。シプリアンは彼女を撮影所に就職させる事になって同行したが、ちょっとした手違いからモニックは折から募集中のエキストラと間違えられ、ロランの主演する映画に踊り子に扮して出演する事となった。こうして仮面をぬいだモニックは再びロランに近づいたが、果たしてお定まりの結果となった。彼は此の可愛い踊り子に夢中になってしまったのである。この恋愛沙汰は当然の成り行きとして二人の結婚となり、新夫婦の為に誰よりも喜んだのは勿論あのシプリアンであった。

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