カイロの戦慄

解説

「ゴルダー」の次ぎ、「にんじん」の前に作られたジュリアン・デュヴィヴィエ監督映画のドイツ語版で、「たそがれの維納」「ワルツ合戦」のアドルフ・ウォールブリュックとかつて「ファウスト」に出演したカミルラ・ホルンが主演し、ジャック・トレヴァー、アラン・デュラント、ジョルジュ・ペクレ等が助演している。原作はアンドル・ルウズ作の小説で監督デュヴィヴィエが脚色した。撮影は「装へる夜」「にんじん」のアルマン・ティラールがモローと協力し、音楽は「母性の秘密」のジャック・イベールの担任。

1931年製作/フランス
原題:Les Chinq Gentlemen maudits Die 5 verfluchten Gentlemen

ストーリー

伯父の遺産を相続して百万長者となったペターゼンは世界一周の旅にのぼった。彼はモンテカルロで美しい女性カミルラと知合った。そしてモロッコに上陸する時はカミルラ、彼女の叔父マルーベル、ミッドロック、ストローベルと同勢五人であったが、ミッドロックの友人ローソンと曲芸飛行家ウッドランドの二人と奇遇した。そしてカミルラとマルーベルを除く、若い五人のスポーツマン達は原住民街を見物に赴いた。ミッドロックは魔法使いの娘の美しい瞳に気をひかれ、その覆面を取ろうとすると、魔法使いは短刀で切りかかった。ミッドロックは魔法使いを投げ倒したが、魔法使いは五人に呪いの言葉を投げつけた。ミッドロック、ウッドランド、ローソン、ストローベル、ペターゼンの順に満月の夜に死ぬる、と言う呪いである。五人は笑殺したがその夜ミッドロックは泥酔して海に落ちて行方不明となった。その後ウッドランドはベルリンで飛行中墜死した。そして第三番のローソンは城址で非業の最後を遂げているのが発見された。ストローベルは自殺を企てたがペターゼンは二十万マルクの負債を払ってやって自殺を思い止まらせ魔法使いを取り押さえに積極的に活動を開始した。そしてストローベルが魔法使いを捕らえた。魔法使いは何事を告白するか。

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