奥様は唄に首ったけ

劇場公開日:

解説

シャンソンで人気のあるルイス・マリアノが主演する音楽喜劇で、警抜なナンセンスを以て鳴るカミがストーリーを書き、ルネ・ウェレルが脚色、ジル・グランジェが監督した一九四六年度作品、マリアノをめぐって、「あらし(1939)」のジュリアン・カレット、我国には初めてのアルレット・メリー、ジャクリーヌ・ロマン、ロッイヴェール及びマルセル・ドレートルが出演している。音楽はシャンソン作家として著名なジョルジュ・ヴァン・パリスが作曲している。

1946年製作/フランス
原題:Histoire de Chanter
劇場公開日:1948年7月

ストーリー

南フランス、ニースは美男のテノール歌手ジノ・ファブレッチの人気でわきかえっている。楽屋口にはジノのサイン入り写真をもらいたいというファンがつめかけている。その中には食料品屋ポトロンの美しい娘ジャネットもいる。ジノも彼女の水々しい美しさには心をひかれた様子である。ところがジャネット以上にジノに熱をあげているのが、皮膚外科の名医ルノオ博士の奥様ジゼェルで、一劇場で聞くだけでは足らぬとあって、ジノの住居にまでおしかけて唄を所望する。ジノの方ではジゼエルの女ざかりの魅力に参り、彼女ひとりのために甘い唄をうたう。その唄を放送会社の者が、ポトロンの配達夫に変装して菓子配達に来たふりをし、菓子包みの中にマイクロフォンを忍ばせて放送する。妻がジノの私宅におしかけていることを、この放送で知ったルノオ博士は怒って復しゅうを決意する。歌が好きで年中しわがれ声で歌っているポトロンの配達夫ロベエルと共に、楽屋を訪れた博士はジノを招待してナイトクラブを飲みあるく。大いにめいていした二人を、博士は自宅に伴い、酔いざましと称してマスイ薬を飲ませる。得意の植皮手術で二人の声帯は取りかえられ、翌日になるとロベエルはジノの美声となり、ジノはしわがれ声となる。その晩オペラでジノは歌えず、ヤジリ倒されて了い、ジノはナイトクラブの歌手となってかっさいを博する。ルノオ博士は妻の浮気を封じたつもりでいたところ、ジゼエルが首ったけになるのはジノではなく、ジノの歌であって彼女はいまや美声の主となったロベエルとねんごろになりかける。一方ジノは自分の声をロベエルが持っていることを知り、博士に抗議する。博士はジノにニースには再び来ないことを約させ、またロベエルと声帯とりかえ手術をしてやる。声をとりもどしたジノは、ニイスを後にリヴィエラ海岸を、歌いながら疾走する。その自動車には荷物と混って、ジャネットが乗って聞きほれていた。

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